2019-01-01から1年間の記事一覧

自己愛性人格障害者と恋愛

自己愛性人格障害者というのは 「惚れっぽい」一面があります。 それは当然ながら、人に依存する傾向があるために、 自分にとって同化しやすいような人物がいると、 それを恋愛であると誤認するからともいえます。 誰かを好きになりすぎて依存するわけではあ…

誰もが、防衛心理を抱えている

基本的に、 自分の本心というものは誤魔化されやすいものです。 誰がごまかすかというと、 「自分自身」ですね。 いわゆる自分の分身、もう一人の自分、 自分の影でもあり、自分の一部ともいえます。 遊びも何もしないという人が、 「遊びたくない、別に遊ぶ…

抑圧はうつのもと

防衛機制「抑圧」は 自分の意識の中にある耐えがたい、容認しがたい 出来事やそれに付随した感情を 「無意識下」に押し込める働きです。 自己愛性人格障害者ももちろん、 この抑圧という働きを繰り返すのですが、 被害者もまた、モラハラを受けているという…

自己愛が強い人の恋愛

自己愛傾向が強い人は恋愛でうまくいかない 自己愛傾向が強い人とは 自己愛傾向が強い人は、 自己愛的側面が強いということですが、 具体的にどういう意味を示すかというと、 「正常な精神発達の過程が為されなかった」 ということです。 正常な精神発達が為…

親を恨む

自己愛性人格障害者は、 大体の場合が親(やそれに代わる重要人物)を恨んでいます。 自己愛性人格障害者が「自分の親はみっともない。 ただ責任転嫁するだけで、実際のところは何もしない」 と公言している場合でも、 「自分の親は立派だ。あんな大変な仕事…

人生が思い通りにならない苦痛

自己愛性人格障害者にとって、 人生が思い通りにならないのは苦痛です。 ところが、たいていの人は 「人生が思い通りにならないことは苦痛である」 という認識をします。 ごくごく当然のことですね。 人生は失敗だらけだからこそ楽しい、というのは本質かも…

「必要とされたい」欲求

必要とされることこそが 自分の存在価値である。 ということを確信しているなら、 その人は誰かに依存しているといえます。 「自分を必要としてくれる誰か」を 求め続け、それらしい人が見つかったら 愛を感じる。 そして、その人に必要とされ続けることを …

「損」に対して敏感

自己愛性人格障害者というのは、 目先の損得というものに非常に敏感です。 といっても、 「これをするとお金が入ってくるから得だ」と 無責任になんでも引き受けたりする、 というわけではなく、 自己愛性人格障害者が何を得と感じて 何を損と感じるのか、と…

他人の真似をする

「取り入れ」という心理防衛機制があります。 この取り入れというのは、かなり自然な形・そして無意識的な形で その個人に浸透していることがよく見られます。 まるで他人の真似をしているように感じられることも 多いでしょう。 というのも、容姿をそっくり…

毒親と絶縁しても、罪悪感を持つ

基本的に、 罪悪感を持つ人というのは 何に対しても・・・ひどい場合は犯罪の被害者に なった場合でも、 「自分の問題なのだ。自分のせいなのだ」 と思い込みやすいです。 すべてを自分の責任だと思い込みやすい特性があるからこそ なのですが、 その特性も…

自己愛性人格障害が治らない理由

自己愛性人格障害者に関するサイトを巡っている人の中には、 「上司がもしかしたら自己愛性人格障害者かもしれず、 パワハラ(モラハラ)を受けて困っている」 という人は、 「夫(妻)がどうやら自己愛性人格障害者らしいので、 どうにかして治したい。 何…

母親の共感的態度の重要性

自己愛性人格障害者の幼少期に 母親がどう関わっていたか?という研究は いくつか挙げられていますが(父親はどういう 関わりをしてきたか?ということも同様ですが)、 その中でも母親の非共感的・非受容的な態度は 自己愛的性質を高めるという研究結果も存…

でしゃばりである

自己愛性人格障害者は、 何もかもに口を出そうとしますが、 これはコントロール欲、支配欲によるものであるのと、 「自分の言う通りにしていれば、万事うまくいく」 という思い込みのためです。 そのため他人の自立性・自主性というものを嫌います。 他人を…

病理的なナルシシズム

自己愛性人格障害者に限らず、 誰しもが自己愛的な行動や思想を起こす 可能性をはらんでいます。 自己愛性人格障害者というのは それが顕著であり、過度であるという特徴を 持ちますが、 一種の「誇大的な思想」、過度な自己陶酔などが それに当てはまるでし…

「必要とされたい」という依存

誰かに必要とされたいとか、 必要としてくれる人、愛してくれる人を 好きになってしまうという人は、 確実に相手に対して依存を起こします。 まるで最初はタイプではなかったという相手に 対しても、とても強く、情熱的に その人間を愛するようになります。 …

罪悪感を感じすぎると病気になる

罪悪感というものは 自分を内省するにはうってつけのワードのように 感じますが、 実際は厄介なもので、罪悪感を感じる機会が多いということは 自分を無価値なものだと認識している一つの 指標となります。 罪悪感を感じすぎると病気になる、というのは 言い…

自分の思い通りにいかないと気が済まない

自己愛性人格障害者というのは ストレス耐性がありません。 ストレス耐性がないゆえに、 モラハラ思考というもので ストレスを回避しようとします。 そのストレスには事実をそのまま受け止めること、 責任を負うこと、そして 思い通りにいかない結果を受け止…

このままではだめだ、という発想

ターゲットに選ばれやすい人間というのは、 自分自身への評価として 「このままの自分ではダメだ」と 感じていることが非常に多いです。 そしてそれに対する焦燥感から、 どうしようもない不安に襲われたり 怒りを覚えたりしがちです。 「どうして自分はこん…

沈黙という攻撃手段

自己愛性人格障害者の 「無視」というのは、受動的な攻撃でもあります。 自分が直接的に 何か攻撃となる言葉を相手に発するのではなく、 わざと黙り込み、相手に何かを感じさせる。 そういう表現が無視といえます。 「無視している」「沈黙している」という…

0か100かの思考

0か100かの思考、というのは 白黒思考と言われたり二極思考とも呼ばれたりします。 白黒はっきりするのはいい事なのでは? と思う人も中にはいるでしょう。 それは、曖昧な物事が許せないといった人に多く、 特に「白黒はっきりさせることで優位性を示したい…

防衛機制の「脱価値化」とは

自己愛性人格障害者や心理学について勉強していると、 「脱価値化」というワードが「理想化」という単語とセットになって よく出てくるかと思います。 そもそも脱価値化、という言葉は 普通に生活しているとなかなか聞きなれない用語です。 脱価値化とは何か…

逃げられない自分を責めてもどうしようもない

逃げられない自分を恥じる必要はまず、 ありません。 「なんで逃げられないのか?」と自問自答することもあるでしょうし、 世間というのは冷たい(というか自然な反応)ですから 「DVを受けているほうにも責任があるのでは?」 「なんで逃げないの?」 と…

被害者が怒るのは当然です。

自己愛性人格障害者との対峙だと、 どうしても被害者が強い怒りを感じる瞬間というのは 多くなってきます。 「怒ってもどうしようもない相手なのに怒り狂ってしまう」 というのは、 被害者自身も怒りによって自分の権利を守ろうとしている、 いわゆる正しい…

恥と死の関係

人は恥をかきすぎると 自分自身を死においやっていくことは 誰もがよく知っていることです。 恥という概念は、「もう二度とそういう恥をかかないように しよう」という心理よりも、 そういう恥をかいた自分に対するストレスというものが 多大になってしまう…

執着=愛ではない

自己愛性人格障害者のターゲットになりやすい人の タイプとして、 「執着=愛」だと思い込んでいる人が目立ちます。 相手に執着するってことは、 それだけ興味があるっていうことでしょう? という疑問はある程度は合っています。 しかし問題は、執着の程度…

罪悪感を感じない病気

自己愛性人格障害は正確にいうと 病気ではないのですが、 「罪悪感を感じない病気」という表現が しっくりくる人も多いでしょう。 罪悪感を感じないというと、 やはりサイコパスなどという言葉と直結しやすく、 イメージとしてはそういう「無慈悲な人」とい…

「成熟した依存」

精神科医でコフートという人物がいます。 コフートの理論で、非常にいいなと思うのは、 「人間は成熟した依存を目指すべき」といった思想です。 以前、記事中でアドラー心理学に触れたとき、 やはりどうもアドラー心理学は「依存体質」の人が 読むには急に訪…

責任転嫁の方法は簡単

責任転嫁というのは、 別に複雑なものではなく、 よくありえることでもあります。 たとえば誰かが浮気をしていたとして、 「自分が浮気したのは悪かった。 けど、最近お前が冷たいような気がして、 寂しくて・・・」 というのは、「お前がもっと優しくしてく…

攻撃は愛情の裏返し?

ターゲットというのは、 「攻撃は愛情の裏返しである」と思いがちであり、 それは自分がそう思っておいたほうが都合がいいのと、 いわゆる子供が「好きなコにイジワルする」のと 同じような感覚である、その延長であるという 認識が社会の中にあるからです。…

「自己愛性パーソナリティ障害 正しい知識と治療法」のレビュー(辛口レビュー有)

自己愛性パーソナリティ障害について 書かれている書籍は数多くありますが、全部読むのは大変です。 それぞれの本で気になった点、辛口レビューも記載しておくので 概要をざっと把握するでもよし、特徴を見て本の購入を検討するも よし、参考にされてくださ…