抑圧はうつのもと

防衛機制「抑圧」は

自分の意識の中にある耐えがたい、容認しがたい

出来事やそれに付随した感情を

「無意識下」に押し込める働きです。

 

自己愛性人格障害者ももちろん、

この抑圧という働きを繰り返すのですが、

被害者もまた、モラハラを受けているという事実や

その痛みを抑圧にて無意識下に

押し込もうとする働きが見られることが

しばしばあります。

 

自分が受けていることが、モラハラである・・・

このとき、こういう攻撃を受けた・・・

というのは、被害者にとって

とても耐えがたい事実でもあります。

 

いちいち攻撃に対して

気を取られたりダメージを受けていると、

被害者の心というのはたちまち壊れてしまうからです。

 

なので、その場で攻撃を受けたとしても

ただただ受け流そうと耐えたり、

必死になって我慢してその場をしのいだりという

行動をとりがちなのです。

 

特に、何も対処法が見つからない、

反撃しようにも反撃する方法さえ分からない、

逃げ出そうとも思えない、

というような八方ふさがりの時に

特に、この抑圧という手段でしか自分を守れない

状況に陥りがちです。

 

しかしモラハラ被害下でなくとも、

もともと抑圧という手段をとりやすい人というのは

何かしらダメージを受けたときに

必ず意識を無意識下に押し込めようとして

何とかするパターンが多く、

 

結局のところそのダメージや出来事・感情自体が

なくなっているわけではなく、

ただ無意識下に放り込んでいるだけなので

その無意識下に押し込めたはずの感情が

あふれかえろうとしてしまい、

結果的にうつ症状を引き起こしたりすることも

あります。