罪悪感を感じない病気

自己愛性人格障害は正確にいうと

病気ではないのですが、

「罪悪感を感じない病気」という表現が

しっくりくる人も多いでしょう。

 

罪悪感を感じないというと、

やはりサイコパスなどという言葉と直結しやすく、

イメージとしてはそういう「無慈悲な人」というような

印象を持たれがちですが、

 

実際の罪悪感がない人というのは、

「罪悪感を感じないということを、

なんとも思っていないように

他人に打ち明ける人」というのと、

「自分は罪悪感にまみれた人間で、

生きている価値がない・・・という

表現をするけれども、実際は

お前がこれだけ罪悪感を感じさせているんだぞという

攻撃であるだけの人」

という例にわかれるでしょう。

 

つまり自己愛性人格障害者というのは、

罪悪感を感じているから苦しんでいるのではなく、

苦しむ格好を見せて他人を「これだけ苦しませているお前」

という攻撃対象にするために、

自分が罪悪感を感じているように「勘違いする」

ともいえます。

 

こういう場合は、他人もまるで

その人がとんでもない罪悪感にとらわれて

他人を批判したり混乱しているかのようにみえて、

実際は全く罪悪感など感じてはいない、

という格好には見えずに、

「あんなに責任感の強そうな、自己犠牲の塊のような人が

罪悪感を感じていないわけがない」というような

錯覚を起こしやすいのです。