責任転嫁の方法は簡単

責任転嫁というのは、

別に複雑なものではなく、

よくありえることでもあります。

 

たとえば誰かが浮気をしていたとして、

「自分が浮気したのは悪かった。

けど、最近お前が冷たいような気がして、

寂しくて・・・」

というのは、「お前がもっと優しくしてくれていれば

こういうことにはならなかった」

という責任転嫁の表れです。

全部が全部「お前のせいだ」ということは言ってはいませんが、

一部の責任を相手に引き受けてもらおうとする

心理でもあります。

 

ここで、このカップルが夫婦であったり

子供をもうけていたりすると、離婚の話が出てくる

場合があります。

そうすると、

「子供と別れたくはない。もう二度としないから、

離婚だけはしないでくれ」

という場合もあります。

 

これがもっと支配的・脅迫的になってくると、

「お前は子供と自分を引き離すつもりか。

離婚が子供にどういう悪影響を与えるか分かっているのか」

ということになります。

ここだけの言葉を見ていると至極真っ当のようにも

見えますが、

すでにここで「自分は離婚したくないのに、

お前は離婚を選ぶのか」と責任がすり替わっています。

 

「浮気はするが、お前は離婚は選べないぞ」

というものと同義であり、

すなわち「浮気をされた相手の、離婚したいくらいの

精神的ダメージ」というのは

相手に全く見えていないということです。

 

しかし「浮気しても許せということ?」と聞かれると

「そういうことじゃなくて・・・」と否定します。

そして、さっきの「お前が冷たいから・・・」という

言葉に戻ることもありますし、

また別の理由を持ち出すこともあるでしょう。

どういった場合でも「浮気したい」という

気持ちが先で、それ以外の理由はすべて後付けといった場合が

多いです。

理由が多ければ多いほど、環境のせいにしたい気持ちも

同時に表しています。

 

「離婚によって子供にどういう悪影響を及ぼすか

分かっているのか」

というのも、離婚したくないから子供を

持ち出すのと同じです。

なぜなら、「浮気された精神的ダメージを

与えられた親が我慢しながら同居し、養育される悪影響」

というのはまるで見えていないからです。

 

 

そういう場合は、正しくは

「離婚したことによる影響」と

「相手の精神的ダメージをまるで見えていない親と

我慢するだけしかなくなってしまう親に養育される影響」

というものを比較し答えをださなくてはなりません。