「必要とされたい」欲求

必要とされることこそが

自分の存在価値である。

 

ということを確信しているなら、

その人は誰かに依存しているといえます。

「自分を必要としてくれる誰か」を

求め続け、それらしい人が見つかったら

愛を感じる。

そして、その人に必要とされ続けることを

求める。

自分で自分が必要である、という実感がなかなか持てない故に、

その役目を他人にゆだねようとします。

 

そこに自分らしさというものは

必要ありません。

なのでカメレオンのように変幻自在に

自分のカラーを変えることができます。

相手が思うような色にすることが目的です。

 

そのように自在に環境に適応できることを

誇りに思っている人もいるでしょうが、

それはすなわち被害者体質に最も近い

状態ともいえます。

 

いわゆる主体性がまるでない状態です。

 

あなたを必要としている、という言葉に弱く、

相手の言葉通りに動くことが自分の愛を示す

唯一の方法だと思ってしまう。

支配者に従順に生きることこそが、

自分が愛を獲得できる唯一の方法だと思っている。

そういう人達のことです。

 

必要とされたい欲求が過ぎると、

必要としてくれない相手に不満を持ちます。

恋人であるならば、こうするべきだ。

夫婦とは、こういうものだ。

という形に何よりも拘りやすいのはこういう

人達です。

必要とされなくなっているという不安が

常につきまとい、

どうにかして相手に従順でいることを、

一途である自分を示そうとして結局、

相手の都合のいい存在になってしまいます。