人間の心理

母親の共感的態度の重要性

自己愛性人格障害者の幼少期に 母親がどう関わっていたか?という研究は いくつか挙げられていますが(父親はどういう 関わりをしてきたか?ということも同様ですが)、 その中でも母親の非共感的・非受容的な態度は 自己愛的性質を高めるという研究結果も存…

病理的なナルシシズム

自己愛性人格障害者に限らず、 誰しもが自己愛的な行動や思想を起こす 可能性をはらんでいます。 自己愛性人格障害者というのは それが顕著であり、過度であるという特徴を 持ちますが、 一種の「誇大的な思想」、過度な自己陶酔などが それに当てはまるでし…

防衛機制の「脱価値化」とは

自己愛性人格障害者や心理学について勉強していると、 「脱価値化」というワードが「理想化」という単語とセットになって よく出てくるかと思います。 そもそも脱価値化、という言葉は 普通に生活しているとなかなか聞きなれない用語です。 脱価値化とは何か…

恥と死の関係

人は恥をかきすぎると 自分自身を死においやっていくことは 誰もがよく知っていることです。 恥という概念は、「もう二度とそういう恥をかかないように しよう」という心理よりも、 そういう恥をかいた自分に対するストレスというものが 多大になってしまう…

「成熟した依存」

精神科医でコフートという人物がいます。 コフートの理論で、非常にいいなと思うのは、 「人間は成熟した依存を目指すべき」といった思想です。 以前、記事中でアドラー心理学に触れたとき、 やはりどうもアドラー心理学は「依存体質」の人が 読むには急に訪…

現実逃避の心理とは

自己愛性人格障害者ほど 現実逃避の心理が強くなくても、 基本的に人間というのは 現実を「そのまま見る」能力がありません。 人は、誰かがひそひそ話をしていると 「自分を見て笑っている」と感じたり、 不愉快な気持ちになることは少なくありません。 誰か…

ストレスを回避しようとすると、ストレスがたまる

人間というのはストレスをやわらげよう、 回避しようとするシステムが備わっています。 それが防衛機制です。 防衛機制が過度になると、「モラハラ」という 状況を生み出します。 自分を守りつつも、相手を攻撃しなくては ならないからです。 自分(の優位性…

自意識過剰になるのは自分に自信がないから

自分に自信があるから 自分は人から注目される存在なのだと 自惚れて、自意識過剰になるわけではありません。 自分に自信があるということは、 現実が検討できるということであり、 自分がさほど注目されていないことなど 知っている状態にあります。 自分に…

学歴コンプレックスは一生つきまとう

学歴に対するこだわりが強い期間というのは、 なにも青年期~中年期限ったものではありません。 学歴コンプレックスを持った人というのは、 老年期になっても学歴に対して拘る(やたらと発言する) ことが非常に多いです。 自己愛性人格障害者も例外ではない…