自分の思い通りにいかないと気が済まない

自己愛性人格障害者というのは

ストレス耐性がありません。

 

ストレス耐性がないゆえに、

モラハラ思考というもので

ストレスを回避しようとします。

そのストレスには事実をそのまま受け止めること、

責任を負うこと、そして

思い通りにいかない結果を受け止めること、

というのが主要なものとして挙げられます。

 

人は一日のスケジュールさえコントロールできません。

自分のやりたいことはこなせても、

「いつ、なんどき、自分の望んでいるタイミングで

誰誰からメールが入る」

というところはコントロールできません。

 

いくら旅行の計画を、事前に綿密に練って

さあいざ旅行へと言っても

台風の影響でその旅行の計画が頓挫することなど

普通にあり得ることです。

 

飛行機が予定どおりのフライトの時間に

飛ばない、というのは現実世界であるかないかといえば

あります。

そういうあらゆる「思い通りにいかないこと」の

ストレスというのは

自己愛性人格障害者にとって半端ではない強烈な

ストレス、そして「自分に対する攻撃」でもあります。

 

たとえば「いつ、なんどき、誰誰のメールが入る」

というのは

思い通りに、期待どおりにメールしてほしいという

ものであって、

これが自分が日中寝ている時間だったりすると

「なんでこんな時間にメールしてくるんだ、頭おかしいんじゃ

ないのか」

と怒り心頭になったりします。

相手は自己愛性人格障害者にその時間に

寝ているとも知らないのです。

それでも自分の睡眠を妨害された、と怒るのが

自己愛性人格障害者です

(大体そういうときは怒りをどこかで噴出させる

機会を待っていることも多いですが)。

 

しかしたとえば台風で自分が立てていた

旅行の計画が頓挫した、ということでも

自己愛性人格障害者はただの不運だと思えません。

思い通りに事が運ばないと気が済まない・・・

つまり、思い通りにいかないというストレスへの

耐性がないからです。

そして、それも誰かの攻撃のせいであると

思い込もうとします。

 

台風は誰かが起こしているものではないのですが、

天にさえ見放された、悪いことばかり起こる、

こんなにピッタリ悪天候と重なるなんて普通ありえない、

前はこんなことなかったのに(お前と一緒だと

いつもこうなる、という意味)・・・と嘆きますし、

「だいたいこの時期に旅行に行きたいと思ったのは

お前が行きたがったからだ」と

時期を決めたのを他人のせいにすることもあります。

 

 自己愛性人格障害者が「思い通りにいくべき」と

強烈に期待していることに関しては、

思い通り、予想通りにいかないストレスが多大になり

強烈に不機嫌になることがよくあるのです。

ですから上機嫌→強烈な不機嫌、という事態を

よく生みやすい状況ともいえます。