なかなか別れてくれない自己愛性人格障害者

自己愛性人格障害者に

別れを切り出すとどうなるか?

ということですが、

 

被害者が本当に別れたい!と決意して

自己愛性人格障害者に話を切り出すと、

今までそこまで異常だと思っていなかった

自己愛性人格障害者に対する印象が

がらっと変わったという人も

少なくないでしょう。

自己愛性人格障害者からターゲットが

いなくなるということほど

危機感が募ることはないからです。

 

なぜなら、

ストレスや責任のはけ口が

いなくなるということですし、

そもそも自分は離れるつもりがないのに、

自分の分身であるはずの相手が

離れるなんて思っているはずも

ないので、

理解できないのです。

 

寝耳に水だなんていわれる場合も

多いでしょう。

 

自己愛性人格障害者にとって

付き合いや婚姻生活は、

相手は満足していると思いこんでいる

ことが多いからですね。

とりあえず、

被害者から別れを切り出しても、

別れたいという意味自体が理解できない

場合が多いです。

ですから被害者はそのときに、

「なんで別れひとつで

こんなに話し合いにならないのか」

という気持ちになり別れを断念することも

あるでしょう。

 

 

なぜ話し合いが進まないかというと、

自己愛性人格障害者自身が

別れたくないから

別れを認めることが出来ないので、

そっちの方向に話が進むことを拒むからです。

 

そして、相手の別れたい(別れたいほど嫌われている)

ということがまったく理解できないからです。

まさか相手が本気で自分から離れようと思っているなんて

ことすら理解できません。

 

しかしそれでも別れたいと

被害者が突っぱねた場合、

物理的・精神的・金銭的損をするぞ、

という話になってくることが

多いでしょう。

 

 

たとえば

「慰謝料・養育費は払わないぞ」とか

「今までお前に支払った生活費を全部返せ」とか

「職場に言いふらしてやる」とか

「お前の家族に直談判する」とかそういう感じです。

 

あるいは

泣き落としにかかるかもしれません。

「お前がそうするなら

こっちはもう死ぬしかないな」

ということも平気で言えるでしょう。

本気で死ぬつもりはなく、

ただ相手をコントロールするのに有用な方法を

探っているに過ぎません。

 

ロミオメールを送ってきて

自分たちの過去の思い出話をして

引きとめようとしたり、

「一言でもいいから会って話したい。

メールや電話じゃ意味がない。

顔がみたい。」とひたすら懇願したり、

「会えないならもういい。

破滅させてやる」と脅迫めいたメールを

どんどん送りつけたり、着信履歴を1分刻みで

残したり。

そしてまた優しく接したり・・・と

その繰り返しにて、

何が有効か?ということを

どんどん探っていきます。

 

しかし自己愛性人格障害者というのは、

被害者の「気持ち」というものを

最後まで理解できないのです。

「別れたい」のは

「自己愛性人格障害者のことが嫌いだから」

という答えにたどり着けません。

 

被害者が自分を裏切る酷い人間だからとか、

誰か他に誘惑してきた人間がいてそいつに乗り換えたのだとか、

親に言われて仕方なく従っているだけなのだとか、

とにかく被害者に「嫌われた」という事実を

認識できないのです。

 

そして別れたいという被害者に対して、

ひたすら別れたくない、自分は別れたいなんて

思っていない、別れは認められないと

まるで自分ひとりでも付き合っていく、かのような

意味不明なことを言うこともあります。

そう、自己愛性人格障害者にとって

被害者はただの被害者であり、

被害者の気持ちなどどうでもいいわけです。