破滅の道を歩む自己愛性人格障害者

自己愛性人格障害者というのは、

自己保身を企みつつ、それが叶わず

自ら破滅の道を歩みます。

なぜなら自己愛性人格障害者というのは

その特性からして

環境、他人、物に依存しやすい傾向にあるからです。

 

特に、

快楽というものに依存しやすい

傾向にあります。

後先考えず、酒におぼれたり

薬を乱用したりしやすいのです。

自分や他者に対する破壊衝動もあるため、

暴れて自分が傷つこうが他人が傷つこうが

おかまいなしです。

 

その結果がどうなろうと、

そんなことまで考えている余裕がありません。

ですから、

その一瞬の快楽のために

多くを失います。

それは自分の健康だったり、

自分の名誉だったり、

友人知人・交際相手・結婚相手などです。

自己愛性人格障害者がいくら魅力的であろうと、

自己愛性人格障害者の本性を知られれば

みな離れてゆきます。

 

自己愛性人格障害者は依存というものを

止められませんから、

常に何かに依存しつつ生きていく

しかありません。

依存対象を変えつつ、

自己愛性人格障害者の周辺の

環境が変わりつつ、

自己愛性人格障害者は変わることが

できないのです。

 

そうしていつまで経っても同じような

社会への恨み・他人への憎悪・

自分や他人を正しく評価することの

できない状況におかれて、

自己愛性人格障害者だけが

精神的にいつまでも成熟できない

状態が続きます。

 

みな、ストレスや責任を抱えて生きるからこそ

人として成長できるのに、

自己愛性人格障害者はそれを避けて

生きるため、いつまで経っても

成長できないままでいるしかありません。

ですから、

周りの人間も自己愛性人格障害者の

そういう未熟な部分に嫌でも

気づきます。

 

他の人が成熟していくぶん、

自己愛性人格障害者の魅力的な部分は、

ただの未熟な部分として

判断されてゆくのです。

自己愛性人格障害者は、

それでも依存をやめることが

できません。

他人からの評価が落ちたとしても、

他人が次々と自分のもとから去っていったと

しても、

それがなぜなのか

気づくことは一生ありません。

 

あくまでも自分がいつまでも正しくあり、

自分だけが人への思いやりを持ち、

自分が一番優れているという考えから

離れることもできません。

そうして結局理想の自分と現実の自分が

乖離していることに気づかないまま、

それゆえ依存をやめられず

自分の人生を歩むことができなくなり、

余計に酒におぼれたり人に依存し

他人に暴力を振るったり暴れたり

自傷したりして、破滅の道をあゆむのです。

もし、人を巻き込めるなら

迷いなく人を巻き込みます。

 

ストーキングした挙句に

自分の気持ちが遂げられないと知ったら、

自分が捕まることもいとわずに

被害者を手にかけるでしょう。

もしくは、被害者を手にかけたあとに

自殺するかもしれません。

 

自己愛性人格障害者にとって、

自滅というのは自分自身に本当は

価値がないと考えているからこそ

簡単に起こせるものなのです。