他人を許せない

自己愛性人格障害者は他者を許すことが出来ません。

欠点に対してもそうですし、

ちょっとしたミスに対してもそうでしょう。

 

そしてそれは、

自己愛性人格障害者の足を引っ張るとか、

そのミスにより自己愛性人格障害者の

都合を変更せざるを得ないとか、

思い通りになるはずのことが

ならなくなった・・・とか、

そういうときに顕著になります。

 

大体予定というのは

確定していないからこそ

予定なのであって、

それが思い通りにいくという保障は

どこにもありません。

物事は100パーセントで

動いていくわけではないからです。

そしてそれは世の常です。

 

ですが自己愛性人格障害者は

それが許せません。

他人が風邪になって

予定が中止になっただけでも

怒りだすことがあるでしょう。

そして、その怒りをぶつける相手は

風邪をひいた相手ではなく、

何の関係もないターゲットである場合が

非常に多いです。

「こんなときに風邪をひくなんて

自己管理がなっていない」

「すべての予定がパアになった」

「そもそも風邪は嘘なのではないか」

「嘘をつくなんて最低の人間だ」

「だいたい風邪だろうがなんだろうが

死んででも来るのが当たり前だ」

といい相手を非難することも

珍しくありません。

 

人が聞いていればそんな無茶な・・・

ということも自己愛性人格障害者は

平気で要求してきます。

しかし、それをそのまま要求すれば

自分はただの悪者です。

しかし自分のストレス処理はしなくては

ならない。

そのためにターゲットをうまく利用します。

自己愛性人格障害者が、

「人生は思い通りにいかないもの」

「予定は変わるもの」

ということを理解できていれば、

こういうことにはなりません。

しかし自己愛性人格障害者にとっては

昔から「思い通りにいかないこと」が

多すぎて、

そもそもその思い通りにいかないことの

ストレスがたまりすぎています。

 

ですから

「思い通りにいかないこと」に対しての

ストレス耐性がもうギリギリ限界に

なってしまっている状態なので、

「思い通りにしたい」

「思い通りに出来ないと発狂しそう」

という気持ちに支配されてしまいます。

なぜ「風邪を引いたというのは

嘘で葉?」と思い込んでしまうかというと、

風邪を引いた相手を責めると

自分が悪者になってしまうので、

風邪自体が嘘なのでは?

と考えるのが自己愛性人格障害者にとって

当然の流れになるからです。

 

ですが、もしこの直後に

自己愛性人格障害者自身が

風邪を引いてしまうと、

それは自己管理がなっていない

自分のせいだ・・・ということには

なりません。

自分に風邪をうつした人間の

自己管理がなっていないから

ということになります。

 

ですから、

「出かけた先で咳をしていたやつがいた。

絶対にあいつのせいだ」

「咳をするくらいなら外出するな」

「そもそもお前がこんな真冬に誘ったから

自分は風邪を引いた。あんな場所に行きたくは

なかったのに」

「なんで自分ばかりこんな目にあうんだ!」

・・・というような言動で

ターゲットを責めたり

風邪を移した(であろう)人間を責めたりします。