自己愛性人格障害者が「悪口」を言いまくる理由

自己愛性人格障害者の悪口のパターンというのは

数多くあり、

枚挙にいとまがありません。

 

いつも誰かの悪口を言っていて、

悪口を言わない日はない。というほど

悪口を言わないと生きていけないのではないか、

というほどの言動をします。

 

ところで、自己愛性人格障害者が悪口を言うのは、

「相手を罠にはめてやる!」「相手の評価を下げてやる!」

「印象操作をして、こいつの敵をたくさん作ってやる!」

というような心境でやっているわけではありません。

 

一つずつ説明していきます。

まず、自己愛性人格障害者が悪口を言うときというのは、

「あいつは間違いなく悪で、

自分のほうが間違いなく正しい」と思っているときです。

つまり、第三者にとって悪口ということはかなり間違っていることなのですが、

自己愛性人格障害者が悪口を言っても誰も批判できないくらいの

材料がある!

と自己愛性人格障害者が確信しているときです。

といっても、彼らは被害妄想じみた考えを持つことも多いですから、

自分の都合によって確信を持つ内容というのは

コロコロ変わります。

 

ということで、

「相手は悪口を言われても仕方のないほどの悪人」

「相手は悪口を言われても仕方のないほどの

酷い事をしている」

「自分の言うことは至極真っ当」という盾を持っていると思って、

安心して悪口を言うのです。

 

また、自己愛性人格障害者が

悪口を言うのは実際に接して悪い印象を持った人だけではありません。

 

たとえば、自分が属してみて居心地の悪かった組織、

コミュニティ、チームに関しては、

根も葉もないうわさを立てたりします。

つまり、モラハラできそうにない雰囲気のチームだったり、

自分をあがめない人達の集まりというのは、

それだけでただ「自分を攻撃した」「イジメ集団」

というように、自分のことを無価値と判断した

人間たちとみなします。

 

自己愛性人格障害者の意に沿わないということは、

それだけで自己愛性人格障害者を攻撃したということに

なるのです。

ですから、そういう「根も葉もないうわさ」を立てることも

自己愛性人格障害者は

「新たな被害者を作らないために、自分が悪者になって

言ってやっているだけ」

「彼らがしていることはくだらないということを

分からせるため」

「ああいうコミュニティは解散させたほうがいいから」

という正義感に基づいてやっていることが多いです。

 

逆にいうと、

自己愛性人格障害者というのは

正義というタテマエがなくてはなかなか攻撃的に

動くことができない人達です。

 

ところが攻撃したい、悪口を言いたいということが

先にくるので、客観的に見たらとんでもなく無理くりな

理由だとしても必ずこしらえて、

それを盾にして他人の悪口を言ったり

攻撃をしたりします。

 

そしてその過敏性により、

「いつ、自分がやられる(自分の価値を危機にさらされる)か?」

ということに常に気を張っている必要がありますから、

周りの誰も自己愛性人格障害者に攻撃していなくても、

「あいつらは自分みたいな人間をこういう風に

偏見を持ってるけど・・・」と

勝手に決めつけたりします。

その時点で、自己愛性人格障害者が悪口を言うのは

必然でもあるのです。