自己愛性人格障害者の言い訳の特徴

自己愛性人格障害者は言い訳には困りません。

しかも、上手な言い訳を考えるのにも

時間はかかりません。

なぜなら、自己愛性人格障害というのは

自分をも騙せる言い訳ですから、

自分自身が「これは本当のこと」だと

思い込んで、さも真実であるかのように

他人に話すことができるからです。

 

普通は、他人にたいして

恥をかかないために言い訳をするのですが、

自己愛性人格障害者の場合は、

「恥を感じないために」まずは自分に対して

言い訳をして納得し、

それを真実のように話してしまう、

という特徴があります。

 

なので自己愛性人格障害者にとって

言い訳は言い訳ではなく、真実のことだと

思っているわけです。

 

謝罪をしてしまうと、

自分が間違っていることを認めることになりますから、

謝罪をする自分=間違いをおかす自分、

ということでそれは許せないわけですね。

 

自己愛性人格障害者というのは

部分部分しか見れず、

全体を見て人を判断できませんから、

自分がちょっとでも間違っていたり

ちょっとでもミスをおかしたりするような

人間だと認めることは、

まるで自分自身が間違いだらけの人間であるということを

認めないといけないような心境になってしまいます。

 

ですから些細なことさえ

言い訳が必要になってしまうのです。

 

それがどんなに無理やりな言い訳でも

かまいません。

 

自己愛性人格障害者にとっては

自分さえ騙せればいいわけです。

 

「なんだその無理やりな言い訳は?」

なんて他人が考えてもどうでもいいのです。

自分が納得できないことのほうが怖いのですから。

 

言い訳というのは、

「自分は間違っていない、大丈夫」

と自分の心を守るために行うものですね。

 

ですからかかる責任やストレスが

大きければ大きいほど

言い訳をするはめになってしまうのです。

 

自己愛性人格障害者というのは

そのストレスを抱えるには

心が弱すぎますから、

言い訳のオンパレードになってしまいます。

 

しかも言い訳だらけになってしまっている、

ということさえ自己愛性人格障害者自身は

気づけません。

言い訳自体もまた、認めてしまえば

言い訳している自分、という

よくない自分と直面しなければなりませんから、

これは言い訳ではない、というような感じで

言い訳し続けます。

 

自己愛性人格障害者はさも合理的であると

いうように説明するのが得意ですから

一見騙されてしまいますが、

その言い訳を実際に深く聞いてみると

矛盾点が多々あります。

 

しかしその矛盾点が理解できないのも

また自己愛性人格障害者といえます。