怒りを捏造する自己愛性人格障害者

自己愛性人格障害者の怒るときというのは

特徴があるのですが、

自己愛憤怒と呼ばれます。

 

すなわち自分が危機的状況に

落とされようとしていて、

それを画策しているやつがいる、

とか

自分の思い通りにならない、事が運べない、

と分かった瞬間にとんでもない

怒りの念が湧き上がってきて、

爆発するようなことです。

 

このときの自己愛性人格障害者は

手がつけられないほど

怒っているようにみえます。

 

自己愛性人格障害者にとって

自分の思い通りにならない世界というのは、

とにかくストレス以外の何者でもないですし、

世界は自分の思い通りにはならず、

他人も自分とは別存在であるという

自己愛性人格障害者にとっては非常に耐え難い事実を

突きつけられることと同じだからです。

 

ですが、自己愛性人格障害者というのは

周りが完璧な対応をすれば

怒ることはないのかというと

まずそういうことはありません。

 

なんにしろ、爆発するきっかけを

作ろうとしているのが自己愛性人格障害者ですから

どんなに些細なことでも

自分が好きなときにイライラして

怒ることができるのです。

 

相手がクーラーを先周りしてつければ

「寒いんだよな、配慮もしないで

温度管理もできないのか」と

怒ることができますし

 

相手がクーラーをつけないと

「ぜんぜん気が利かないな。

脱水になりそうだ、頭がおかしいんじゃないか、

殺す気なんじゃないか」

とこれまた怒ることができます。

 

自己愛性人格障害者というのは

どう転んでも

相手が思い通りにならないものだ、

という意識から離れることができず、

相手は思い通りにならないという

事実を突きつけられることに

毎回怒りを表出するはめになります。

 

それは、怒りを表出して

それは自分にとってはNG行動だぞと

相手に教え込むためです。