自己中心的である

自己愛性人格障害者というのは

自己中心的なのですが、

基本的に普段は他者のことを

いつでも考えているよ、というスタンスを

とりがちです。

 

気遣いの言葉もよくかけたりするでしょう。

大丈夫?とか不安ならいつでも言ってね、とか

自分が味方だから、とか言うこともできるのです。

 

もちろんそれは態度では絶対に示しませんから、

自己愛性人格障害者が本当に被害者の味方になったり

不安な気持ちを聞いてくれたりはしません。

いつのまにか自己愛性人格障害者自身が

いかに大変で不安な毎日を送っているか、

という話に摩り替わっているでしょう。

 

しかし、自己愛性人格障害者は

自分が大事だから

自己中心的なのではありません。

 

自己中心的でなければ

自分を保てないので、

自己中心的にならざるを得ないのです。

 

 

そして自己中心的であるにも関わらず、

自己愛性人格障害者というのは

自分の真実の姿からは

いつまででも逃げながら

生きていかなくてはなりません。

 

自己愛性人格障害者のどのような点が

自己中心的であるかというと、

他人の気持ちなどを推し量る余裕がないため、

自分が責めたいときに人を責め、

自分が優しい言葉をかけて満足したいときに

人に優しい言葉をかけ、

結果的に他人がそれでどう思おうが

関係なく、

自分だけで完結できればそれでいい、

という点です。

 

自己愛性人格障害者というのは、

他人の話を聞いているようでいて

聞いていないのです。

 

会話の中に、自分を危機的状況に

陥れるようなワードは入っていないか?

というところばかりを気にする必要があって、

他人の心を聞こうとはしないのです。