自己愛性人格障害者の傲慢さ
自己愛性人格障害者は傲慢です。
どれくらい傲慢かというと、
一国の王様くらい傲慢といえる
かもしれません。
なぜなら、現実的に不可能なことを
他人に要求するからです。
その他人がやらなくてもいいようなことを、
まるで義務かのように設定し
やることを強要します。
最初はそれが「愛しているからこそ」
言っているわがままであり、
自分は甘えているだけだというような
口ぶりで言い訳をするでしょう。
しかし、それは事実とは異なり、
自己愛性人格障害者はただ
自分のために地球も他人も動いている
わけではないと理性で判断していても、
その理性が吹っ飛ぶくらいの恨みを
心に抱えているのです。
すなわち自分の思い通りに
他人が動かないと
とんでもなく腹が立ってしまう。
環境が自分に合わせてくれないと
とにかく切羽詰っていらだってしまう。
もちろん誰しもそうですが、
自己愛性人格障害者のそのときの
ストレスやイライラの度合いというのは
他人の非にはなりません。
自己愛性人格障害者は、
他人が思い通りにならないと
瞬間湯沸かし器のように
発狂したくなります。
思い通りに動かない人間に対して
「わざとやっているのだ」と
激しい被害者意識を覚えます。
それは自己愛性人格障害者が傲慢だから、
思い通りに動かない相手に対して
強い怒りを覚える自分がおかしいのだ・・・
ということから目をそらすために、
いや相手はわざと自分の意に反した
行動をしているに違いないから、
それで自分は強烈に怒っているだけだ、
と理由付けをするからです。
自己愛性人格障害者がただ
些細な理由で怒っているとなれば
自分が悪者になるので、
相手がわざと自分の思い通りにいかないように
細工をしているからこそ、
自分はこんなに怒っているのだ、
それは何もおかしいことではないはずだ・・・
という言い分です。
自己愛性人格障害者というのは、
そこまで自然に言ってのけます。
それが本当に怒りの原因だと信じ込んでいるからです。
その「相手がわざとやっている」という
根拠もありません。
ほとんどはこじつけであり、
自己愛性人格障害者自身の悪の部分を
相手に投影してしまっているためです。
自己愛性人格障害者が「わざとやっている」と
決め付けているときほど、
自己愛性人格障害者自身がわざと、
故意に、他人を貶めようとしているときです。
そしてそれが許されることであると思っていて、
他人は自分のことを傲慢などと表現するべきでなく、
むしろ被害者として慰めてもらおうとさえ
考えています。
自己愛性人格障害者はその傲慢さに気づかず、
被害者意識を持とうとすることを
やめられないのです。
