えらそうな態度をとってしまう

自己愛性人格障害者が偉そうにしているように

感じるとき。

ただ単純に

自分を褒める材料が少しでもできると

すぐに偉そうに自慢します。

 

あるいは

自己愛性人格障害者が危機的状況に

陥っているときです。

「自分はこんなに偉いんだぞ!」

「自分ってすごい!」

ということをわざわざ嬉々として

アピールしているとき、

誰かから褒められたとか、

誰かに認められたとか、

そういうことを言わざるを得ない

生き物ですから、

どうしても我慢できずに言ってしまいます。

自分の中だけに

とどめておくことができないからです。

 

ですから自己愛性人格障害者は、

かなり大げさに自慢してしまったり、

急に自分は天才だとか有能だとか、

唯一無二の存在だ・・・・と

自分を褒め称えることがあります。

自己愛性人格障害というのは

惨めな自分を打ち消すために尊大な自分を

作り上げ続けなくてはならない障害ですから、

惨めな自分を打ち消すことのできる

状況が出てきたら、

それにすぐ食いついてしまいます。

 

他人にとってみれば

そこまでたいしたことのない評価でも、

自己愛性人格障害者にとっては

自分の劣等感から目をそらすための

人生にとって大事な要素です。

ですからちょっとした社交辞令や

褒め言葉でも

真に受けてしまいます。

そして

劣等感から目をそらすため、

間違っているかもしれない

自分から目をそらすための

材料ですから、

その劣等感に直面させられそうな

時や、自分の間違いを指摘されそうなとき、

責任をとらされそうなときも急に偉そうな態度を

見せることがあります。

そういうときは嬉々として

自分のアピールをするというよりは、

怒り狂ったように偉そうに

してしまうことが多いです。

 

「お前何様だ!」

「こっちの邪魔をするな!」

「こんなにすごいことをやっているんだぞ!

とても他には担えない重責だぞ!」

と、被害者に訴えかけるように

自慢をするときです。

こういうときは、

「それをアピールしないと、

自分が劣等感に苛まれそうなとき」

と考えておいたほうがよいでしょう。

浮かれているような

アピールの仕方ではなく、

自分が偉いということを

知らしめておかないと!

という危機感にせかされていると

いったようにも感じるほどです。

 

普段はまるで自信がなさそうにしている

(自分とは無価値だと言っている)

自己愛性人格障害者でも、

本当に自分が無価値だ、偉い存在ではないと

思うことができずに

よりその無価値な自分を打ち消すために

「自分こそが価値があり、

偉い人間なのだ!」

と思わずにはいられませんし、

言わずにはいられないのです。