他者に「すべて」を求める

自己愛性人格障害者というのは

他者にすべてを求めます。

 

すべてというのは、

自分の世話という意味というよりは、

自分の責任やストレスを負わせる、

という意味です。

 

自己愛性人格障害者は

自分のやりたいことは自由に

なんでもやりたがります。

ところが人生には

自分のやりたくないことや

責任を負わされることは

常にあるわけです。

みんなやりたくないことをやるのは

嫌ですし、

責任を負わされるのはいやなのですが、

それでもそれをクリアしていかないと

自分の名声に響いたり他に不都合が

出てくるので、

仕方なくやります。

 

ただ自己愛性人格障害者の場合、

それを「クリアする」能力がないので、

その能力がない代わりに、

「誰かに責任を負わせたり」、

「誰かに手間を省かせる」ということを

しなくては生きていけません。

しかし、

「クリアする能力がない」ことも

「だから人に背負わせる」ということも

認めたくはありませんし

認識したくありません。

 

なので、

「自分がクリアしなくてはならない

課題ではない」

「本来自分が背負うべきことではない」

ということをいちいち自分に

教え込んだり、

相手に伝えたりする必要があります。

それこそが自己愛性人格障害者が起こす

モラハラの根本です。

結局は自分が生きていく能力がないので、

他人に背負ってもらわないと

無理なのです。