自慢は劣等感の裏返し

自己愛性人格障害者は

大げさに自慢話をすることがあります。

 

まるでその話をしないと落ち着けない、

夜も眠れない、

といったような勢いで

聞いてもいない話を延々としてくる

こともあるのです。

 

しかもその自慢話も

実際に自己愛性人格障害者の

成績や学歴などならまだしも

知り合いにこういうやつがいるだの

あのときああしていれば自分は成功していただの、

 

自慢さえ言い訳話に聞こえてしまうような

話ばかりをしてくることがあります。

 

自己愛性人格障害者のなかではこのとき、

「自分には価値がないから、

価値があるような人物と知り合いということにすれば

自分に対する価値も付与されるはずだ」

という心理が働いています。

 

つまり、かなり安直な方法で

自分に対する価値があるということを証明したいのです。

 

ああしていれば成功していた、というのも

実際に行動できない自分というものや

その労力から目をそらし、

自分は本来は偉大な存在であるのだぞ、

ということを示したいということになります。

 

自己愛性人格障害者はよく自慢をしますが、

そもそも自分に価値があると分かっていれば

自慢をする必要はありません。

 

自分が納得できればそれで

いいのですから。

しかし自己愛性人格障害者は自分では納得いかないので、

納得いかせるために

そういう作業が必要であるのです。

 

しかも自己愛性人格障害者の成り立ちは

劣等感の塊のようなものですから、

それを打ち消すための

優越コンプレックスからくる自慢話というのは

かなりバリエーション豊富なものとなるでしょう。