自己愛性人格障害者はストーカーになりやすい

自己愛性人格障害者は

ストーカーになりやすいといえます。

自己愛性人格障害者はストレスを避けたいので、

 

失恋したとか相手に対して

「あなたはもう自分の人生にいらないよ」

といわれた、

その事実をなんとかして否定したい人たちです。

ですが失恋というのは

非常にそれ自体ストレスがたまる出来事なので、

失恋をしたことも、

だからそれぞれは別の人生を歩んでもいいのだ、

ということも

理解したくありませんし納得できません。

 

今まで自分の一部だと考えてきたターゲットが、

急に「私とあなたは違う存在ですよ、

だから別々に生きましょう、それは

正当なことですよ」

なんていいだすのです。

ですから自己愛性人格障害者は

なんとかしてこの失恋したという事実を

消そうとします。

それが、いわゆるストーカー行為に

つながってゆくのです。

自己愛性人格障害者が誰かに別れを

告げられたとき・・・この場合は

まだ付き合ってもいない相手でも、

婚姻相手でも。

 

そういう相手に対して、

「別れを告げられるのは自分が

あなたに適応しなかったからではない。

あなたが悪者だからだ」

という判断をするか、もしくは

「自分と別れたいのは

あなたの判断ではなく、誰かに言われた

からだろう。それはあなたの意思では

ないはずだ」

というような判断をとります。

前者であれば、

「お前がいかに自分を騙して

金を使わせたかみんなにばらしてやる」と

脅迫し始めたり、

「どうにかして自分を納得させろ」

と家にまで押しかけてインターホンを

鳴らしまくったりすることもあるでしょう。

いわゆる嫌がらせに転じる、

ということですね。

 

嫌がらせをして、この嫌がらせはお前が

招いたことだと言いたげに

いくらでも嫌がらせを繰り返します。

どう考えてもストーカーなのですが、

自己愛性人格障害者はこれを

ストーカー行為だとは認めません。

自己愛性人格障害者は自分が傷つけられたのだから

これくらいは受け入れるべきだ、

受け入れられないならせめて

自分が納得するくらいの言い分を

考えろ、

という思考になります。

 

後者の場合だと、

「本当は自分のことを好きなんでしょう。

素直に言ってごらん」

と手紙にしたためたり、

「誰かに脅迫されているの?大丈夫だよ、

自分が守ってあげるからね」

と優しくメールを続けたり

するかもしれません。

被害者は当惑するばかりです。

そんなつもりではなかったのに、

振ったはずの相手がまるで

自分を恨んだり逆に自分への思いを

どんどん募らせたりしているようで

不気味に感じます。

 

自己愛性人格障害者は、

自分が振られたことを自分のせいだったり

自分の魅力が足りないからだと

考えたくもないのです。

考えたくもないから、

その代わりに「あなたとは一緒に

いられない」といわれた理由は

何か?というもっともらしい理由を

いくらでも思いつかなくてはなりません。

そしてその作り出した理由こそが

本当の理由なのだと考えなくてはなりません。

そう思い込めば思い込むほど、

自分の魅力がないから振られたのだという

傷から目をそらすことができます。

その代わりに、

相手に対する攻撃性や思慕の念は

徐々に大きくなっていくでしょう。

 

被害者がいくら

「あなたには興味がない」と言っても

意味がないでしょう。

むしろ意味がないどころか有害になって

しまいます。

自己愛性人格障害者は、その事実を打ち消すために

一生懸命ストーカー行為をして

相手をコントロールしようとしているのですから、

その事実を何度も突きつけることは、

自己愛性人格障害者にとっては自分にたいして

意図的に攻撃してきている、と

捉えかねないのです。

そしてストーカー行為を繰り返してしまうのです。