日本人にはモラハラ夫が多いのか

日本人はモラ夫が多い、という意見が

散見されます。

そう言われる所以というのは

いきすぎた亭主関白だとか、

男尊女卑が根強いとか

体罰を教育に持ち込んだとか、

 

そういう自己愛性人格障害と紛らわしい

例が溢れているということも

要因としてあるとは思うのですが、

 

モラハラ夫は日本に特有の事例、

というわけでもありませんし、

日本に特別多いという印象は

あまりありません。

 

ただ感じるのは、

日本人特有のモラルを重視する傾向により、

「被害者になりえる人はかなり多くいる」

ということです。

 

そもそも、

ああしなければこうしなければ、

あれが常識、これが常識、

というのは自己愛性人格障害者の

ただのタテマエであって、

 

自己愛性人格障害者にとって

別にモラルなんてものはどうでも

よいものです。

 

ですから日本だろうがアメリカだろうが

フランスだろうが自己愛性人格障害者は

勿論、一定以上存在します。

 

単にモラルにうるさい人と、

モラルにこだわりモラルを盾に

攻撃せざるをえない仕組みのひと、

というのはまず根本的に違います。

 

後者は、

それをやめることができず、

やめないことでの実害に気づくこともなく、

しかもその現実逃避の力が原因で病的な妄想じみた

思想になることも多いからです。

 

しかし、他人が

モラルというものを重要視すればするほど

その他人は自己愛性人格障害者の

ターゲットになりえますし

パートナーとして選ばれるでしょう。

 

そういう意味では、日本は

自己愛性人格障害者が多いというよりは

少数の自己愛性人格障害者でも

次から次にターゲットを探しやすい環境に

あるといえます。

 

特に、自己愛性人格障害者は

他人に「いかに自分はモラルの低い人間か」

ということを思わせる天才ともいえるので、

被害者のじっくり心を壊していくことなど

造作もないでしょう。