自己愛性人格障害者は嫉妬するのか

自己愛性人格障害者は他人に嫉妬の目を向けます。

パートナーに対してももちろんそうですし、

自分の関わる人間に対してもそうでしょう。

 

しかし自己愛性人格障害者の嫉妬というのは、

自分が何かを取られる不安というよりも、

 

「嫉妬という理由で、

誰かを強く攻撃できる」手段として

捉えていることのほうが

圧倒的に多いでしょう。

 

たとえば自己愛性人格障害者の

ターゲットとなっていた人が、

相手の自己愛性人格障害を理由にして

誰か他の人に助けを求め、

その人と恋仲になった場合。

 

それ自体がどうとは言いませんが、

あまり得策とはいえません。

なぜならそのことが少しでも

自己愛性人格障害者の耳にはさむような

事態になれば、

自己愛性人格障害者はこれ幸い、

これは浮気だと全力で

被害者を潰しにかかってくるでしょう。

 

浮気とか不倫は世間的には悪いこと、

モラルに反することですから、

自己愛性人格障害者にとっては自分こそが正義だと

水を得た魚のように

ターゲットを追い込むきっかけとなりえます。

 

それは自己愛性人格障害者が嫉妬しているからと

いうよりは、

そうさせたお前が悪いのだぞ、という大義名分を

自己愛性人格障害者が得たからともいえます。

 

もしそうなった場合、

自己愛性人格障害者は危害を加えることも

厭わないでしょう。

 

あるいは、被害者が自己愛性人格障害者の

知らないところで楽しんだりした場合、

たとえば家族や友達と旅行に行く・・・

などした場合。

 

そもそも自己愛性人格障害者は

そういうことを嫌いますからそれを

阻止しようとしたり

そういうすごし方をした被害者に対して

罪悪感を植えつけようとしますが、

 

自己愛性人格障害者はたまにそれを

「ただ嫉妬してただけだよ!」

ということもあります。

 

自己愛性人格障害者の嫉妬というのは、

誰かと恋仲になるんじゃないかとか

そういう嫉妬ではなく、

 

「自分より楽しんで、

自分よりいい人生を歩いている」

というようなことを言われているような

気がしていやなのです。

 

つまり自己愛性人格障害者というのは

被害者と一緒にすごしている相手に

嫉妬しているというよりは、

楽しく過ごしている被害者とその相手に

「自分よりも幸せである」

という感覚を味わっていること自体が

気に食わないのです。

 

そしてそれは被害者に対してだけではありません。

 

自分よりも能力の高い、

評価の高い、学歴の高い、

年収の高い人間に対しては

嫉妬することが多々あります。

 

そしてそれは対人コミュニケーションにて

発揮されるものなので、

自分に関わることのない誰かというよりも

自分に実際に関わる誰かに対して

嫉妬することのほうが多いです。

 

それは自己愛性人格障害者がいつも

対人関係とは勝負であると

考えているからに他なりません。