自己愛性人格障害者の怒り

自己愛性人格障害者の

怒りかたには自己愛憤怒という

名称がついていますが、

 

自らの自己愛が危機に晒されて、

自分がまるで貶められているかのように

感じる際に

怒りにて防御したり

相手に対して激しい警告を発するもの…

と捉えるのが無難でしょう。

 

自己愛性人格障害者というのは

とかく「キレやすい」

傾向にあります。

 

なぜその特性がぼかされるかというと、

キレる以外の時間は穏やかであったり

冗談を言ったり

ひょうきんな面を見せたりするからです。

 

むしろそちらが本来の

彼らの姿のようにも感じ、

キレる彼らの「こういう人間じゃないのに

仕方なくキレてるんだ!」という

言い訳が余計に際立つのです。

 

なぜ「そんなことで?」キレるかというと、

思い通りにはしたいことが

思い通りにならなかったときの

ストレスを発散させるためと、

被害者意識がプラスされているから、

というところが大きいでしょう。

 

ただでさえ思い通りにならないのに

それが、他人の意図したことである。

すなわち、自分が思い通りにならないよう、

わざと画策していたのだ。

 

…という思考になるため、

自己愛性人格障害者はますます

怒りを二重三重に

爆発させることになります。

 

自己愛性人格障害者は

特に幼児的万能感に満たされ、

気分的に、「今日はすばらしい1日が

過ごせるぞ!」

「今日は何でも思い通りになるぞ!」

という確信をもち全てに期待しながら

過ごすこともあるので、

 

そういうときは自己愛憤怒が

確実に起こるといっていいでしょう。

思い通りになるという期待が

強すぎて、ちょっとでも思い通りに

ならないと途端にいらだたしくなって

くるからです。

 

そしてそれは大抵の場合が

パートナーの落ち度、

ということにされるでしょう。