自分のことを自己犠牲の塊だと思っている

自己愛性人格障害者というのは、

自分のことを犠牲精神の塊だと

思っています。

 

それは、あらゆるシーンで

相手を攻撃するときに自分を正当化する

理由を準備しないといけないからで、

 

「自分はこれだけ頑張っているのに」

「これだけ尽くしているのに」

「これだけ辛い思いをしているのに」

 

と考える機会が非常に

多いからです。

 

しかもそれは

自分だけが犠牲になっていて、

他人はそれを知ろうともしていない、

と思っています。

 

ですからどれだけ

自分が犠牲になっているかを

必死にアピールしようとするのです。

 

自分はどれほど他人のために

尽くしているのか?

パートナーはどれほどそれをないがしろに

して自分勝手に振る舞っているか?

をひたすら説きます。

 

自分だけに責任が重くのしかかって

おかしい。

自分だけがお前に気を遣わないと

いけないなんておかしい。

お前のご機嫌とりだけの生活なんて

もう飽き飽きした。

自分はお前に気を使いすぎていて、

もうこれ以上なにもしたくないし

なにもしない。

後はお前が勝手にやってくれ。

 

こう言うときは、

自己愛性人格障害者が

何かやりたくないことがあるとき、

とも言えます。

 

被害者にとっては

「気を使っているのはこっちの

話なんだけど…。」

と言いたくなるような口振りですが、

 

自己愛性人格障害者はまるで

被害者の心理をそのまま口に出すので、

被害者がしばしば「この人は

こっちの心を読んでいるのでは?」と

混乱する原因となります。