支配と従属

自己愛性人格障害者というのは、

進んで支配をします。

 

被害者というのは、

進んで従属します。

 

この人たちは、

これらを総称して「愛」と呼んでいます。

 

こう表現すると自己愛性人格障害者も

被害者もどちらも異常のように感じますが、

被害者も最初は自ら

自己愛性人格障害者に惹かれて近寄って

譲歩して・・・・ということを

繰り返し、

どんどん支配関係が出来上がっていきますから、

ある意味異常な心理状態となり

異常な渦の中には巻き込まれている

といえます。

 

被害者は従属、というと否定します。

しかし被害者は自己愛性人格障害者に対して

「尽くしたい」と考え一緒にいることが

非常に多く、

 

自己愛性人格障害者がどれだけ横暴に振舞っても

「これは仕方ないことだ」

「それだけ相手がストレスに感じているのだ」

「自分と生活していてこれだけ

怒り狂うのだから自分が本当に

ストレスを与えているのかもしれない」

「どうしたらこの人の負担が

軽くなるのだろう」

と一生懸命に考えます。

 

それこそが、従属の一歩なのです。

 

夫婦関係であれば、

あるいはせっかくめぐり合った縁なのだから

支えあうのは当たり前だ・・・

と思うかもしれませんが、

そうやって考えることが

自己愛性人格障害者の「支配」を愛だと

勘違いしてしまう一つの要因となります。

 

自己愛性人格障害者がただ

「あなたをこれだけ支えている」といえば

それはそのまま鵜呑みにします。

「これだけ心配している」

「これだけ愛している」

といえば、

そこからもう逃げられなくなるでしょう。

 

当然ですね、

自己愛性人格障害者は逃げられないように

愛を示し、配慮していると教え込むのですから。