立ち直れないのも「お前のせい」

被害者というのは

自己愛性人格障害者の

「モラハラを治す」のに躍起になりがちです。

 

そもそも「モラハラ」というのは

自己愛性人格障害者が生き延びていくのに

必要な防衛機制なので、

治すものではないのですが、

 

被害者はとにかくモラハラさえ治れば

この人とずっと一生一緒にすごせる!

と、自己愛性人格障害者が治療する機会が

あったなら積極的に取り組みます。

 

しかし自己愛性人格障害者というのは、

簡単に「治す」と言ったり

「お前のために頑張る」と言ってしまえるような

人格の持ち主ですから、

 

それに騙されて

(自己愛性人格障害者もなにも

騙すつもりで言っているわけでもないのですが)、

「この人は治す気があるから

大丈夫」

と思いがちです。

 

しかし自己愛性人格障害者というのは

そもそも自分が自己愛性人格障害者だとは

まず認めていませんから、

 

なぜそれでも治すと言うかというと、

治すと言っておいたほうが手っ取り早いからです。

 

病院に行く羽目になっても、

ほーらお前たちは治せなかった、

治せないということは自分は

そもそも人格障害者などではない、

お前たちが間違っているのだ!

ということにも出来ますし、

そういうレッテルを貼った被害者や医師が

無能ということにもなるでしょう。

 

そして、立ち直りたい・・・と

苦悩するような様子を見せても、

結局は「お前のせいで立ち直れない」

「自分はこれだけ苦労して立ち向かっているのに

お前はなんだ」

と結局自分がモラハラを繰り返すのを

他人のせいにする(それ自体もモラハラですが)

という結末に至ることも

少なくないのです。