どうせ誰も理解してくれない

自己愛性人格障害者は、

こう言うことがあります。

 

「誰も自分のことをちゃんと理解してくれない」。

 

もちろん、これは被害的な意味合いも

持ちます。

 

自己愛性人格障害者の苦しみを

理解してくれない、

自分の苦痛や苦労や、

どれだけ他人を想って気遣って

生きているのか分からないし

分かろうともしない。

 

こういうときは大体、

ターゲットに対して

怒りをぶつけているときでしょう。

 

「誰も」というのは

お前に対して言っているんだよ、

という態度で言ってくることもあります。

 

あるいは、

これだけ苦しんでいるのだから

理解して、もっとちゃんと

カバーしろよ、支えろよ、

先回りして問題を解決しろよ、

そもそも自分がストレスに感じるような

場面を作るなよ・・・

ということを言いたいときですね。

 

しかし自己愛性人格障害者の場合、

被害的な意味合いだけではなくて、

 

「自分は孤高で、

自分が抱えている悩みは高尚なものだから、

誰にも理解できない」

という考えが全面に出ているときも

こういう表現をすることがあります。

 

つまりどういうことかというと

自分は誰にも理解できない高いステージにいて、

あなた方一般人とは抱えている悩みの質も

違うのだからこの悩みは誰とも

共有できないんだよ。

 

ということを言いたいわけです。

 

自己愛性人格障害者は自分自身だけでなく

自分の悩みさえレベルの高いものにしたい、

ということがいえるでしょう。