ものに当たる

防衛機制の一つとして

「代償」というものがあります。

 

これは八つ当たりとか身代わりになる対象が、

「もの」となります。

 

自己愛性人格障害者は人に当たることも

非常に多く、大体はその被害をターゲットが受ける

ことになるのですが、

 

壁を殴る、使っているものに当たる、

物を投げる、壊す、

なども防衛機制に入りますから、

これらの行動も取りやすいといえます。

 

たとえば仕事上でPCを使っているものの

PCに不具合が生じたり仕事相手が思い通りに

動かない場合、

ターゲットに八つ当たり(こちらは置き換え、

という防衛機制になりますが)することもあれば、

PCのキーボードをばんばんと叩きつけたり

ディスプレイを壊すこともあるでしょう。

 

ついでに周りのテーブルがやけに汚れて

感じたり、

マウスまでうまく利かなくなってきたような

気さえして、

すべてが自分をあざ笑っているかのように感じ

余計に腹立たしくなってきます(怒りを出したいが

故の被害妄想)。

 

そこまでいくと大体は

物に当たるだけでは収集がつかなくなり、

まったく無関係のターゲットに当たりだしたり、

「みんな役立たずで、

なんで自分だけこんな目にあわなくちゃいけないんだ」

と嘆きはじめるでしょう。

 

どれも自己愛性人格障害者が自分の思い通りに

ならないストレスが大きすぎるのと、

ストレス処理がうまく出来ずに

物に当たったり人に当たったりして

自分の不満を攻撃的な形で表出するしか

やり口を持ち合わせていないからです。