他人の都合はおかまいなし

自己愛性人格障害者というのは

他人の都合というのは

考えませんし考慮しません。

 

それは、一般的なわがままな人が、

相手の時間をまるで考えないのとは

わけが違います。

 

わがままな人というのは、

相手の都合をまるで考えず、

相手の時間を奪うということを

気にもしていない人というのが大半でしょう。

 

自己愛性人格障害者というのは、

「相手にも都合がある」ということ自体を

考えられないのです。

 

たとえば自己愛性人格障害者が

被害者に連絡をとりたいとき、

「自分は相手の都合を考えている」

というような立場は表明するかもしれませんし

それを前面に押し出すかもしれませんが、

 

とにかく相手も自由な時間があって

相手が自分の時間をどう使おうと

そこには干渉できない。

 

そもそも、そんなものはない。

ということが理解できないのです。

 

自己愛性人格障害者が、

相手のプライバシーとか

そういうことを考えられないのは、

自分が連絡したいとき、

 

相手がそれを嫌がっているとは

微塵も思いません。

 

被害者が嫌がっている、ということを

何度表明していてもです。

 

相手も自分と連絡を取りたがっているはずだ、

とか都合のいい解釈を無理やり

しようとしたり、

自分と連絡をとりたくないという

意味がわからない、

そんな事実はないはずだ、

というような考えでいることもあります。

 

被害者が何か用事があって

電話に出られなくても、

メールの返信が遅くても、

自己愛性人格障害者の願いは

「とにかく反応をさせること」ですから

何度も何度もアクション(連続で発信したり

連続でメールを送信すること)を

やめないこともあります。

 

そして言うのです。

「なぜ電話に出ない?」

「なぜ返信しない?」

 

それは、被害者の都合を考えている

「余裕」がなく、

まるでただ返事をしないことさえ

「自分に対して何か要求しているのではないか?」

「わざと返事をしないのでは?」

と訝しく思い、それがまもなく

確信に変わります。

 

相手にも相手の時間がある、

ということを汲み取ることが

困難であるからです。