自己愛性人格障害者は我慢できるのか

自己愛性人格障害者は、

自分のことを忍耐強いとか我慢強いと

自負することが非常に多いです。

 

自分は耐えている、という自尊心に満ちた

表現から、

自分ばかりが耐えている、

という被害的な妄想に変わることも

よくみられるでしょう。

 

自己愛性人格障害者は他人を攻撃するとき、

自分は耐えて耐えて耐えて・・・もうこれ以上

耐えようがないくらいに堪えているのに、

お前はそんなことも気づかずに

勝手気侭に好き放題しやがって!

と、ついに堪忍袋の緒が切れたかのように

話しますので、

被害者は「えっ、そこまで我慢していたのか。

確かに全然気がつかなかった・・・

そんなに辛い目にあわせていたなんて」

と真に受けてしまいますが、

 

被害者が気がつかないのも当然です、

なぜなら自己愛性人格障害者は

そんな爆発するほど困難な目に

普段から遭っているわけではありませんし、

常時我慢しているわけではありません。

 

自己愛性人格障害者が、

一時的に抱えてしまった強烈なストレスを

なんとか他に逃がそうとして、

「もういつも辛抱してがんじがらめになりながら

自分はがんばっているんだから

もう頑張る必要ないよ」

と偏った考えに持っていきたいがために

そういう限界まで自分ばかり頑張らされている、

という被害妄想が生まれるのです。

 

ですから自己愛性人格障害者は

プレッシャーがかかったときの見た目は

「もう限界だ!もう堪えすぎたから

これ以上は耐えられない!」

という態度をとりがちですが、

結局いつも我慢しているのではありません。

 

0のストレスメーターがいつでも

100になり、

なおかつその時点で

「もういつも99ギリギリできてるのに

お前はなんで気がつかないんだ!」と

相手を責めて、

そのストレスを自分は背負わなくていい、

ということにします。