自己愛性人格障害は悪化するのか

結論からいうと自己愛性人格障害というのは

悪化しませんが、

自己愛性人格障害からくる症状というのは

どんどん悪化(エスカレート)します。

 

これは、

どういう対応をとっていても、です。

もちろん自己愛性人格障害者に対する

正しい対応(症状・いわゆるモラハラを

悪化させない方法)というのは

この世に存在しているのかもしれませんが、

被害者がターゲットになってしまっている以上は

治療者でも操作が困難な自己愛性人格障害者の

コントロールを行えるとは思えませんし、

そもそもその方法論を知っている人が

ほとんどいないでしょう。

知っていても、それが実践できるとは

限りません。

それくらい身体精神ボロボロになるまで

自己愛性人格障害者は攻撃を繰り返しますし、

被害者も根負けして

いちいち自己愛性人格障害対策を

する気力がない、

ということも多いのです。

 

ですから必然的に、

モラハラというのは時間経過とともに

どんどんエスカレートしていきます。

もっと具体的に述べるならば、

エスカレートするというよりは、

その攻撃性を相手にぶつけるタガが

どんどん外れていく、と表現したほうが

良いかもしれません。

ということで、

モラハラというのは0の状態から

どんどん10、20、30・・・と増えていくのではなく、

そもそも最大限の攻撃性(100)を持ち合わせていて、

それが時間経過とともに

「我慢しなくてもいい」と

自己愛性人格障害者が勝手に判断していくので

その中で10、20、30、と我慢をやめていく・・・

といったほうがいいでしょう。

別に自己愛性人格障害者が

「我慢しなくちゃ」と思って

我慢しているわけではありません。

 

被害者からみた自己愛性人格障害者が

初対面で魅力的に感じているときは、

そもそも被害者がターゲットに

なっていないからモラハラという側面を

見せていないだけです。

ですから自己愛性人格障害が

悪化するというよりも、

自己愛性人格障害というのはそもそもの

支配欲や攻撃欲が

100くらいあって、

それが時間経過とともに

どんどん抑制せずに被害者に対して

ぶつけられる量が増えてくる、

ということです。

それが被害者からみたら

悪化しているようにも見えたり、

しまいには「自分の対応が間違っているのかも」

「自分が間違っている」と考えがちですが、

別に被害者がどういう対応をしようと

自己愛性人格障害のモラハラはどんどん

悪化していくのが常、そういう障害なのですから

そこは被害者の努力によって

どうにかなるものではないと思っておいたほうが

よいでしょう。