共感性が強ければ強いほど自己愛性人格障害者の餌食になりやすい

自分が共感性が高い、

と思える人はどれくらいいるでしょう。

 

自己愛性人格障害者でない人というのは、

当然のように人に共感する力があります。

 

共感することによって、

社会性というものが育まれていきますし、

逆に社会性が育まれているからこそ

共感することもできるのです。

 

この社会性の入り口というのは、

何も社会人になるかならないかではありません。

こどもにとっては学校、家庭以外の場所というのも

一つの社会ですね。

 

ですから、こどものころから

社会性というのは十分に育つということになります。

 

共感することによって、

社会と自分との乖離を防ぐことができるのです。

 

自己愛性人格障害者というのは、

共感性が高いふりはいくらでも出来ます。

 

別に、共感するのにその人の心が

本当に共感しているかどうかなど分からないわけです。

 

「あらあら、大変ねー」と言っている人が

本当に「あら大変ね、辛いわね」と

相手の辛さに共感しているとは限りません。

 

ですが自己愛性人格障害者というのは

きっと共感してくれているのだろう、

という態度をするのが非常に得意です。

 

しかし、実際に共感しているわけではありません。

その場その場で適した態度を

とっているだけですから。

 

被害者の場合はどうでしょうか。

被害者は、共感する能力も高いのですが、

逆に相手が傷ついていない場合でも

傷ついているような態度をとっていると、

 

それに共感してしまいます。

 

ですから被害者というのは

「傷ついた」と言っている相手に

弱く、

その人に対して共感して忖度せざるを

得ないわけです。

 

そう、自己愛性人格障害者に

騙されやすい特性を持っているということですね。

 

こういう人ほど自己愛性人格障害者の

「被害者ぶる演技」にころっと騙されやすく、

必要以上に自己愛性人格障害者の

ために働こうとする、といえるでしょう。