自己愛性人格障害とモラハラの違い

自己愛性人格障害モラハラが異なるというよりは、

自己愛性人格障害から

モラハラが生み出されます。

そもそもモラルハラスメントというのは

ただの嫌がらせだったり

人格否定を指しているわけではありません。

 

モラルハラスメントというのは

一種の思考です。

ひとつの自己愛性人格障害、があります。

その自己愛性人格障害というのは、

「自分の心に傷がつくのを

回避する」障害です。

つまり、

自分を守るためには、

他人がどうなろうと知ったこっちゃない。

逆に、

自分を守るためには、

他人をどうにかしてやらないといけない。

端的に表現すると

そういう障害です。

 

つまり自己愛性人格障害者が

責任を回避したいとき、

その責任を背負わせようとする人間や、

その責任を本来背負うべき人間を

代わりに作り出さなくては

いけないわけですね。

 

となると、

自己愛性人格障害者の心の中で、

「あいつはわざと自分に責任を

背負わそうとしているんじゃ無いか?」

と考えたり、

「自分が本来背負うべき責任じゃないんじゃないか?」

と考えたほうが間違いなく楽なのです。

自己愛性人格障害者自身が、

自己愛性人格障害者の中だけでは)

責任を背負わずにすむからです。

その責任を回避しようと自己愛性人格障害者の

心が自分を防衛しようと

ありとあらゆる手を尽くしてしまう

その思考自体が

モラルハラスメント思考」であり、

 

その思考過程で

実際に「お前が責任を取るべきなんじゃないのか?」

「だって●●という理由があるだろう?」

「自分ばかり責任を取らされていないか?」

「そもそもなんでこっちがそれをしなくてはならないという

話になっているんだ?その根拠は?」

と相手にその気持ちをぶつける、

それ自体をモラルハラスメントといいます。

 

そこから深くなっていくと

「大体毎回お前は責任を背負わそうとする

卑怯なやつ」

「なぜ卑怯か?というと

ああいうこともあったな、こういうことも

あったな。

やっぱりお前は酷い卑怯なやつだな」

「自分は毎回責任を背負わされようとする

かわいそうな人間」

「そういえばこういうときも責任を背負わされそう

だったな、こんなときもそうだったな。

やっぱり自分は毎回こんな目にあわされる可哀想な

人間だ、何も悪いことはしていないし

本来はもっと伸び伸び生きるべき

存在なのに」

・・・とどんどんそのモラハラ思考は

広がっていきます。

 

ですから、それぞれ違うものというよりは、

自己愛性人格障害自体がモラハラというものを

生み出すのです。