なぜ、モラハラで傷つくのか

ターゲットというのは、

自己愛性人格障害者の

モラハラで傷いていると思っていますが、

 

なぜ、モラハラで傷つくのでしょうか。

 

人は誰しも、

「モラル」があるからです。

そしてそのモラルを、

時には自分の欲求や幸福よりも

優先させることがあるからです。

 

ターゲットの場合は、

何よりもモラルが優先、

と自分のことよりもモラルを重要視

してしまう人ほど、

モラルハラスメントの格好の餌食となるでしょう。

 

モラルを守らないなんて人としてダメ、

ルールを遵守することが何よりも先決、

なんて育てられ方をしていると

特にそうなります。

 

自分の感情で「モラルは大事」と感じて

モラルを優先するのと、

どういう状況であれモラルを

優先させなければ、

となかば無理やり自分の感情を

断ち切るのでは雲泥の差があります。

 

特に親から自分を圧し殺してでも

モラルを守ることで

誉められていたなら、

迷いなく感情を圧し殺す構図が

出来上がっていることでしょう。

 

モラルを守ることだけが、

その人のアイデンティティに

なるかもしれません。

 

つまり、モラルを守ることくらいしか

取り柄がない、と自分を評している

人も少なくないということです。

 

モラルがない人だね、

なんて言われると、

もう自分の存在価値はまるでないかのように。

 

ですからどんな状況でも、

「モラルを守らない自分がおかしいのかも」

「この人を自分がここまで

傷つけているのかも」

と考え続けるのです。

 

お前はモラルもなにもない、と

言われると、

自分自身の根底そのものが

揺らいでしまうような気がして、

それだけはなんとしてでも避けようとして

しまうのです。

 

それが、自己愛性人格障害者から

責められながらも

罪悪感を抱えてしまう

ターゲットのひとつの大きな

要因となります。

 

モラルを責められると傷つきますが、

そもそも相手のモラルを責める人に

モラルを語る権利もなければ

そういう事を言われる筋合いはない、

ということを理解しておきましょう。

 

良識というのは与える相手が

誰に、どの程度与えられるかは

決めるものですから、

人から要求されるものではありません。

 

限界を超えるような要求をしてくる相手には

モラルの欠片もないと

思っておきましょう。