自己愛性人格障害者にやり返すとどうなるか

まず自己愛性人格障害者に「やり返したい」と

思うのは当然の心理です。

自己愛性人格障害者は非常にたくみに

被害者の心を傷つけ、

その傷つけた責任すら負いません。

 

「言われたお前が悪い」

「そうさせたお前が悪い。

自分だって好きでお前を

攻撃しているわけではない」

そういう言葉に終始するからです。

自己愛性人格障害者は相手を傷つけても

罪悪感を持ちませんし、

いつまででも相手の非を責めるでしょう。

そして自分は満足しているような

様子さえ見せます。

 

自分がやっぱり正しかった、

相手がやはり間違っていた、

自分は言いたいことをいえて

満足だ。

そういわんばかりです。

そういう自己愛性人格障害者の

様子を見て、

何度も同じことを繰り返されるうちに、

被害者はなんとか

自己愛性人格障害者にやり返したいと

考えるようになります。

 

しかし自己愛性人格障害者を

本気で痛めつけられると

思っているうちは、

まだ自己愛性人格障害者を

理解していないということになります。

自己愛性人格障害者は「痛めつけられる」

ことはありません。

被害者が機会をうかがっていても、

それは無駄に終わります。

自己愛性人格障害者の心は無敵だと

思っておいてください。

 

RPGドラクエ」にたとえるなら

マホカンタ(魔法攻撃を全部跳ね返す)状態

といえるでしょう。

つまり、

攻撃しようとしたほうが

確実な痛手を負う。

攻撃を受けたほうは無傷である。

それが、相手が自己愛性人格障害

持っている場合の定石です。

そんなことは現実にありえないと

考えていても、

それが現実なのです。

 

自己愛性人格障害者も人の子なのだから

傷つくだろう・・・・なんて

甘いことを考えていると、

被害者のほうが傷つくことは必至でしょう。

そして自己愛性人格障害者の場合は

「先に攻撃してきたほうが

悪、自分はただの正当防衛をしているだけ」

と考えられればどこまででも攻撃

できますから、

やり返そうとした場合は

殺される覚悟でやりかえさなくては

なりません。

自己愛性人格障害というのは、

そういう障害なのです。

 

ですから、

被害者がやり返した時点で

争いが終わる、ということは絶対にありえません。

被害者がやり返したら、

その何倍もの力で自己愛性人格障害者は

またやり返してきます。

自分が勝たなくてはいけないという

執念はものすごいものがありますから、

被害者が参りましたといっても泣いて

許しを請うても

そこからいくらでも踏み潰すような

マネをしてくるでしょう。

 

余計な労力を使いたくないなら、

自己愛性人格障害者にやり返そうなどとは

考えないことです。