自己愛性人格障害者と生活する場合の対策

自己愛性人格障害自体を改善させる

対策はありません。

ですが、自己愛性人格障害者と一緒にすごすときの

対策というのは、

自分がぼろぼろになり過ぎないということに尽きます。

自己愛性人格障害者が自己愛性人格障害者である限り、

モラルハラスメントというのはやみません。

もちろんモラルハラスメント対策というのはあるかもしれませんが、

すべての人間がそのとおりに実践できるわけではありません。

自己愛性人格障害者から逃げるというのは

至難の業です。ですから出来るだけ、逃げる前に

対策しておきたいとか、

逃げるまでには時間がかかるから

それまでにダメージを最小限にしたいとか

そういうことになるでしょう。

そのための対策をいくつかお伝えします。

 

  • まず、相手を普通の人間だと思わないこと

自己愛性人格障害者に対して、

人格障害があっても情はあるだろうとか

こうしたら可哀想、ああしたら傷つくだろう・・・

ということをまず考えないようにしてください。

そういう考えを持っている限り、

自己愛性人格障害者への対策というのは出来ません。

自己愛性人格障害者を、普通の人間と思ってはなりません。

自己愛性人格障害者も人なのだから、きっと

優しいところもあるし寂しいだけなのだと

思っていたら、

あっという間にあなたは食い物にされて

しまうでしょう。

相手はただの人間ではなくサイコパスだと

思えないと、対策は半分以上が無駄になってしまいます。

 

  • ありとあらゆる場面の攻撃をすべて録音する

自己愛性人格障害者が

機嫌が悪くなる段階や

攻撃が始まるタイミングというのは、

被害者が一番よく分かっています。

ですから、そういうタイミングになりそうなとき、

攻撃が来るだろうと予測される場合は

最初から録音・録画に収めるようにしていたほうが

良いでしょう。

私が録音をおすすめするのは、

何も裁判や警察に行く際に

役立つからとかそういうだけでは

ありません。

証拠が増えれば増えるほど、

被害者にとって弱みが減ってゆく効果があり、

「攻撃され損」が減っていくことで

被害者がボロボロになってしまうのを

防ぐ効果もあるのです。

ただモラルハラスメントを受けるだけであれば

被害者は辛い思いをすることになります。

被害者がいくら被害を訴えたところで、

外面のいい自己愛性人格障害者は

それをごまかす術など

いくらでも持っているからです。

証拠を持っていれば、

いざというときに役に立つ・・・と

考えるだけでも精神的に違ってきますし、

そもそも攻撃を受ければ受けるほど

証拠も増えるわけですから、

そのときのダメージは半減できます。

自己愛性人格障害者が酷いことを言えばいうほど

それがしっかり重要な証拠として残るのです。

これほど大きいことはないでしょう。

 

 

  • 相手は被害妄想を抱いているということを

知っておく

自己愛性人格障害者は

被害妄想を抱きます。

被害妄想というのは悪口で言っている

わけではなく、

本当に病的に被害的な思い込みを

持っているという意味になります。

そして病的な、ということは思い込みレベルではなく

本当に妄想なのです。

ですから、

どんなに現実的にありえないようなことでも、

どんなに根拠のない話でも、

自己愛性人格障害者の都合のいいように

「こういう被害を受けた、意図的に」

ということにされてしまいます。

ですがいちいち乗らなくても大丈夫です。

そもそもそんなことは現実として

起こりえない、というようなことまで

被害妄想の材料にしてしまいますから、

そういう病的な面があるということを知ってもらう意味でも

これらの発言も録音に残しておくようにしましょう。

 

 

 

  • 相手の言っていることは事実ではないということを

理解しておく

自己愛性人格障害者は、

被害者に対して酷い言葉を吐きます。

お前は人間としての情がないとか、

頭がおかしいとか人間として非道であるとか、

職種が惨めだとか学歴が低いとか頭が悪いとか、

生まれが卑しいとか、

そういう酷いことを平気で口に出来るのです。

あるいは具体的な場面を上げて、

このときああするべきだったとか

こうするべきだったとか、

倫理観を交えて口にするでしょう。

けれども人間はいつも完璧に過ごせるわけでは

ありませんし、

完璧に生きるべきと言っている

自己愛性人格障害者自身が

まったく完璧ではないわけですから、

自己愛性人格障害者は勝手に自分が貶めたいように

貶めているだけです。

ですから自己愛性人格障害者が言っていることを

真に受けないようにしましょう。

 

 

  • 自己愛性人格障害者の謝罪を謝罪と思わない

自己愛性人格障害者の謝罪というのは

謝罪ではありません。

「謝っているのだから、お前は許すべきだ」

ということを言っているのです。

その証拠に、自己愛性人格障害者の謝罪を

被害者がいつまでも受け入れないでいると

自己愛性人格障害者はそれを非難しはじめます。

自己愛性人格障害者の謝罪を真に受けていつまでも

許すことを繰り返していると、

そのうち謝ることもしなくなります。

自己愛性人格障害者は謝罪をコントロール手段として

使うのです。

被害者が自分にたいして罪悪感を抱き、

許すように仕向けるためです。

自己愛性人格障害者の謝罪を受けたときはそこまで考えて

おかなくてはなりません。

自己愛性人格障害者の謝罪に期待すると、

痛い目を見るのは被害者なのですから。

 

 

  • 自己愛性人格障害が改善するのではと期待しないこと

自己愛性人格障害というのは

改善しません。

基本的に医療者でもお手上げ状態になってしまうのが

この自己愛性人格障害というものです。

ですから素人がどうにかできる問題ではありません。

愛の力で!と奮起する被害者も

多いかとは思いますが、自己愛性人格障害というのは

その愛を食い物にして生きていくのです。

ですから、被害者が愛の力でと奮起すればするほど、

それをいいことに自己愛性人格障害者は

もっと横暴に振舞うことでしょう。

自己愛性人格障害者が改善するなどといった

情報は鵜呑みにしないことです。

 

  • やり返さず、逃げる

自己愛性人格障害というのは

やり返せばやり返すほど、

やり返したほうが悪だとみなしもっと強い

攻撃を繰り広げてきます。

そして相手は罪悪感を持たない人間ですから

とにかくどれほど痛いめに合わせようと

自己愛性人格障害者は傷つきません。

ですからやり返すのは無駄だと考えておきましょう。

自己愛性人格障害は逃げるのが最善の対策です。

しかし逃げるといっても

逃げるようなことを宣言したりいちいちバレるように

準備してしまっては意味がありません。

バレないうちに、油断させておきながら

逃げるのがベストです。

油断させる、ウソをつくというのが苦手な

被害者も多いですが、

被害者が逃げなければいつまでも

同じことの繰り返しです。

ですから逃げるときは、覚悟を決めて

安全確保をしてからしっかりと逃げましょう。