自己愛性人格障害者の嫌がらせの特徴

自己愛性人格障害者の嫌がらせというのは

執拗で、かつ残忍です。

 

まず自分がターゲットに対して行うことを

嫌がらせと認識しておらず、

「教育」とか「指導」とか

「愛してるとわからせるため」とか

そういったような正当性のある言葉に置き換えます。

 

この置き換えというのは非常に

重要な作業です。

攻撃がただ単に攻撃だと、自己愛性人格障害者は

「正しく在る」ことができません。

それでは、攻撃の意味もないのです。

その攻撃が周囲に晒されて、どれだけ非難を受けようとも、

「何もわかっていないやつらだなあ。

これだから愚図は困るよ」

と、「自分が正しい」ということを自分さえわかっていれば

それでいいのです。

「悪役を買って出ている」という格好のいい言い方を

することもあるでしょう。

 

ですからいやがらせではなく、

「相手が何もわかっちゃいないから、

仕方なく自分が教えてやっているだけ」

という認知しかできないのが特徴です。

 

 

ところで、自己愛性人格障害者の嫌がらせというのは、

「相手をコントロールするべき・したいと思っているから

やってしまうこと」という特性も持ち合わせています。

 

たとえば自己愛性人格障害者が別れを告げられた後に

自宅に届いたターゲット宛ての郵便物を

片っ端から開いてしまったり、

どうみても個人的な手紙なども開いてしまうとします。

 

やられているほうにとっては完全に「被害」であり

嫌がらせなのですが、

自己愛性人格障害者にとってはただ単に

「自分の知りたい情報を知って何が悪いのだ」

というような感覚にしかなりません。

自他の区別がつかない、自他分離が出来ていないとは

そういうことです。

そうなると自分のプライバシー、相手のプライバシーの境界など

知ったことではなくなります。

 

自分宛てに届いた郵便物を開いて何が悪いんだ?

中身が気になるじゃないか!

開けてはダメと言われるほうがおかしい!

何かやましいことがあるんじゃないか?(本当は

それを期待している、相手を罰する正当な理由になるから)

という感覚と一緒です。

 

しかし、それがいけないことであると

知ってはいますから(脳機能は当然正常なので)、

第三者に責められると

「実は・・・あいつは浮気をしているんじゃないかって

うすうす感じてはいたんですよね」

「それで、疑心暗鬼になって郵便物を開けてみたんです」

「それに、相手の安否も知ることができるかもしれない。

別居はしていても家族なのだから、

心配になるに決まっているでしょう?」

とか、

「そうするしかなかった」と言わんばかりの

主張をし始めます。

 

 

 

そして、相手の情報を知りえるのであれば、

抑制が効きません。

相手の情報がすくわかる!と思えばターゲットのプライバシーも

何も尊重せずに、自分の

「すべてを知り、把握したい。なぜなら自分自身のことと

同じだからだ」という欲を抑えることができないのです。

 

別居後の家の場所を知っていると、

どうしてもそこを訪れたくなる(そうせずにはいられない)、

いくら警察に注意されていても、

電話番号を知っていればかけずにはいられない、

という抑制の効かなさも嫌がらせが執拗に続きやすい

特徴になっています。

 

これをすれば逮捕される、職場を追われる、

と何となくわかっていても

それよりも突き上げるような欲に

打ち勝つことができないのです。

そもそもそうなっても自分のせいではない、

という風にできますから、

自分の行う嫌がらせによって逮捕されたり

辞職に追い込まれたとしても、

 

「あいつ(ターゲット)の虚言のせいで

逮捕された」

「あいつが自分から仕事まで奪ったのだ」

という責任転嫁ができます。

 

 

そして罪悪感を感じないという特性上、

その執拗さと悪質さにもブレーキがききません。

 

いつまでも、何度でも繰り返し

ターゲットを執拗に追い回すことができます。

なのでその抑制の効かなさをうまく断ち切るには、

「物理的に遮断する、どうやっても近づけないようにする」

のが一番なのですが、

なかなかそういうわけにもいかない

事情を持った人達も多いでしょう。

 

そして自分が正しく、偉大であるためには

どこまででもターゲットの

悪評を広めることができます。

 

ターゲットが、どれだけ何もせず、配慮もせずに

みっともない生活を送っているのか?

ということをターゲットの友人でも、自分の知人でも、

はたまたターゲットの両親に対してでも平気で

言うことができるのです。

 

そして、他人のミスというのは

とても大げさに吹聴します。

その他人のミスが大きな事件を招いた!

と騒ぐこともあります。

実際にはそう騒いでいるのでとんでもないことを

しでかしたとターゲットは思い込んでしまいますが

実際にはただ自己愛性人格障害者が

そういう風に大げさに騒いでいるだけ、といったことも

多々みられます。