約束を守れない人

自己愛性人格障害者は

約束を守るということはあまりしません。

 

約束をきちんと覚えているとしたら、

自分がとりつけた約束くらいでしょう。

相手からとりつけられた約束はまるで

覚えていない、あるいは

「覚えていないふりをする」

「そんな約束はしていないと、反故にする」

ということが非常に多く見受けられます。

 

自己愛性人格障害者が忘れっぽいとかそういうことではなく、

あくまでも無意識下に押し込めてしまうというだけの

話なので、

約束を反故にしたと責められたら逆上します。

 

自己愛性人格障害者の場合は、

その約束自体があたかも価値のないものとして

振舞ったり、

自分は約束を守れないほどのほかに

大事な用事がある、体調不良である、

仕事が忙しい、などという理由をつけます。

 

あるいは、なぜおまえは普段こっちに協力

しないのに自分だけが約束を律儀に守らないと

いけないのだ?

という言い分を主張してくることもあるでしょう。

 

自己愛性人格障害者の場合、責任感というものが

伴わないので、約束というものは

あまり意味を為しません。

約束というのはいつ、このときは、こうするという

制約に近いものがあります。

 

自己愛性人格障害者は

他人から与えられる物理的、時間的制約を

とにかく嫌います。

相手をコントロールして制約するのは

日常茶飯事なのですが、

こと自分が相手との約束を守るということになると

途端にいらいらし始めたり、それ自体が

ストレスになったりして、

約束から目をそらすような行動をしはじめます。

 

相手との約束を守るということは、

それ自体が相手からコントロールされているような

気がして嫌なのです。