とりあえず、「言わせておく」

自己愛性人格障害者にとって脅し文句というのは

必然的に出るものです。

 

脅し文句というのは

初期の段階ではだいたいが

「モラル」「常識」に関するもので、

たとえば「子供から父親を奪うなんて、

それ自体がおかしなことなのだから」

というセリフから始まり、

 

後々実際に関われなくなる(モラハラができない

環境にターゲットらが行ってしまうなど)などの

切羽詰まった状況になると、

もうモラルもなにもない脅しに移行していくのですが、

 

とにかく物理的に接触できないような状況が

ずっと続けば、

自己愛性人格障害者は一時的にはターゲットに

絶対に近づかなければ!という危機感から

むやみやたらに動こうとしますが、

それらの脅迫や行動なども、

自己愛性人格障害者にとっては必要なものなのです。

 

これを、「そんなことしないで」とか

言葉で反論するようなことをすると、

「そんなことしないで」という言葉も

自己愛性人格障害者にとってはただの

非難の言葉になります。

 

「No!」という言葉というのは、

自己愛性人格障害者にとっては

「ああ、相手が嫌がっているんだな。やめよう」

などといったサインにはなりません。

 

多くの場合が、自己愛性人格障害者の

行動を加速させる起爆剤にしかなりません。

 

ターゲットの「いやだ!」という言葉は

その行動は私にとって間違っている!

という指摘でしかなく、

 

彼らにとっては「相手が、自分に対してそれは

間違いだとか言っている。お前のほうが

間違いなのだということを

教えてやる」ともっと自分の行動を

正当化するきっかけになるからです。

 

ちなみに、録音などの証拠集めをしているときは

この「あなたのその行動は嫌です」ということを

示すことはとても重要になります。

ターゲットであれば自己愛性人格障害者に

いくら嫌だと言っても理解してくれないことを

知っていますが、

ターゲットが何度も嫌だと言っているのに

嫌だと言えば言うほど同じことでいやがらせをしてくるのが

自己愛性人格障害者の特性ですから、

 

その一部始終をまとめておくと、

第三者にとってわかりやすいモラハラの形と

なるからです。

 

自己愛性人格障害者がストーカー化した場合の警察による

介入の際も「嫌だとはっきり示したか?」ということは

重要になってきますので、

そこだけはきっちり証拠として残しておくことは

必要です。

 

ただそれ以外の場合は、

脅迫に毎回おどおどして反論していると

痛い目を見たり行動をエスカレートさせるのが

自己愛性人格障害ですから、

とりあえず言わせておく、ということも必要で、

反論したい場合もせめてオウム返し、

事実を淡々と話す、感情(的になってもよいが)を

できるだけ悟られないようにして、

フェードアウトしましょう。

もちろん、物理的に近距離にいるとそれでは済まないのが

面倒なのですが。