自己愛性人格障害者にとって、責める理由はなんでもいい

自己愛性人格障害者というのは、

何か怒りを表出するきっかけがあったから

表出するわけではなく、

 

怒りを表出したいからこそ

何かを理由にする、

という特徴があります。

 

ただこれは、

一般の人間にも共通していえることで、

何かが原因になって

怒っているわけではなく、

怒りたいがために何か原因や理由を見つけ出して

怒り出す人もいます。

 

では自己愛性人格障害者というのは

それらの人と何が違うかというと、

その理由というものを

いくらでも作り出せるということです。

 

明らかにその理由がこじつけに

なるにも関わらず、

それが現実的にありえないことを指摘された

としてもその怒りを修正することが出来ません。

 

なぜなら、その理由はどうでもいいからです。

怒っている原因が消えたとしても、

それが誤解だったと分かっても、

その怒りを修正できないのが

自己愛性人格障害者の特徴です。

 

理由はどうでもよく、

ただ怒りたいからそれを理由付けて

怒る、

そういう特性があります。

 

そのために、

妄想じみた被害者意識を持ったり

無理やり自分が被害を受けている、

相手から故意に攻撃を受けているという

それ自体がさも事実であるかのような

考えに陥ることがあるのです。

 

被害者は責められるたびに

「こういうところが自分の悪かったところ」と

反省しがちですが、

どれだけ反省して被害者が対応を変えようと、

自己愛性人格障害者はいくらでも

怒る理由を作り出すことが出来、

 

被害者が対応を変え怒りのポイントを潰せば

また違うところで怒り出す、

結局いたちごっこになってしまうことが多いのです。