自己愛性人格障害と依存症

自己愛性人格障害者というのは、

自らの力では立つことも出来ませんし、

自らをコントロールすることも

出来ません。

 

すなわち自立できず、

自律もできないということです。

 

しかも自己愛性人格障害者は

それに気がつくことがありませんから、

 

自立していないのに

自分一人の力で生きているような

気になっていますし、

 

自律出来ていないのに

自分は節制している、

自分ほど計画性を持って

行動している人間はいない…

という思考から離れられません。

 

しかし、

実際はあらゆる人やものに依存して

生きています。

 

依存、というのは習慣で、

それが自分の得にはならないと

分かっているのに

それをやめられない、ということなので、

 

自己愛性人格障害者の場合は

依存していたとしても

依存しているという自覚がないのが

特徴です。

 

特に他人への依存は認めないでしょう。

その人がいないと生活できないにも

関わらず、

それでもまるでその人こそが

自分がいないと生きていけないのだ、

という考えでいたりさえします。

 

アルコール依存も

自己愛性人格障害者や

境界性人格障害者が

陥りやすい依存症の一つですが、

 

アルコール依存症であるということは

頑なに認めようとしないでしょう。

 

アルコール依存、というと

自分はアルコールに溺れるような人間で

発言にも信憑性がなくなってしまう、

というレッテルが貼られやすいから、

というのも理由として挙げられます。

 

どれだけアルコールで

他人に迷惑をかけていたとしても、

アルコールを飲むのはしょうがない、

なぜならアルコールを飲まなくてはならない

環境にいるからだ、

アルコールくらい飲ませてくれよ、

そういう嗜好さえ自分には許されないのか…。

 

という考えにしかなりません。

 

依存する自分が弱いのではなく、

意志が強いはずの自分をアルコールに

溺れさせる周りが出来なさすぎるだけ、

ということにしかなりません。