自分からの評価がすべて

自己愛性人格障害者は、一見他人からの

評価に執着していると思われがちですが、

実際は違います。

 

もちろん他人が自分に対して

不当な扱いをしていると感じたら

その人間を真っ先に攻撃したり、

被害者として振舞うことが多いのですが、

 

自己愛性人格障害者は他人からの評価に

敏感であるようにみえて

鈍感です。

 

他人からの評価に対して敏感に見えるのは、

「自分は今、不当な扱いを受けてはいないか?

誰か自分を、罠にはめようとしてはいないか?」

という臨戦態勢に入るためにいつでも

アンテナを張っている状態であるからなのですが、

 

かといって自己愛性人格障害者は

「他人から評価されていない」

ということを客観視できません。

 

それを事実として認められないのです。

 

ですから他人から受ける自分の評価が低い、

という風には感じ取れません。

 

あくまで、

「他人が自分に対して

不当な評価をしている」

ということであり、

それは見る自分が能力がないと思われているというわけではなく、

相手の目が悪い、

相手は本当は自分の能力を買っているが

自分を罠にはめようとして不当な扱いを

しているだけ、

という判断にしかなりません。

 

それは、

自己愛性人格障害者が

自分に対して

「自分は低い評価を受けるような人間」

という評価を下すことに耐えられないからです。

 

ですから、

他人の評価に敏感なようでいて、

自分が本当に実際に低い評価を受けている、

というようなことは感じられず、

鈍感なのです。

 

自分が自分に対して

評価が高ければそれでいいのですから。