責任転嫁の特徴

自己愛性人格障害者は

責任転嫁をしていかなくては

生きていけないのですが、

 

それを自覚することもできませんから、

 

責任転嫁をしつつ、

それを認めることも出来ないまま、

一生を過ごすということになります。

 

責任転嫁をする人は

この世の中に大勢います。

 

というよりは、

正確にいうと

責任転嫁をしない人はいないでしょう。

 

なぜなら人が生きていくのに、

責任転嫁というのは必要なことだからです。

 

たとえば、

故意でなくても

自分の運転していた車で

誰かを怪我させてしまった場合。

 

責任を自分で背負って、

もう二度と運転しない、

あるいはもう自分は死ぬしかない・・・

と思うだけが正解ではありません。

 

モラハラ加害者であれば

「いや、一度でも事故を起こしたやつは

免許を取り上げるべきだ」

なんていう加害者もいるかもしれませんが、

事故を起こしたことを棚上げして

「自分だけのせいではない」

という責任の分担をすることも

必要ではあるのです。

 

事故を起こしたのが

自己愛性人格障害者であれば、

「いや、あんなところで

見えにくい服装で渡っていたあいつが悪い」

「大体職場の人間が昨日無駄話をしなければ

自分はあの時間に運転していることも

なかったのに!」

 

なんてことも言い出すかもしれませんが、

そこまで全責任を誰かになすりつけて

生きていかなくては

ならないのが自己愛性人格障害者です。

 

そして事故という

大きなストレスでなくても、

日常生活の些細なストレスで

毎回全責任を誰かに押し付けないといけないのも

また自己愛性人格障害者の特徴です。

 

そこには、

「自分に責任はない」

というものが、

「事実」として

完全に自己愛性人格障害者の頭の中にあるので、

 

被害者が、

「いやいや、それは違うでしょ」

なんていいだすと、

「なんでそれが事実なのに

捻じ曲げるんだ!

そこが論点ではないといっているだろう!」

と怒り出すのもそのためです。

 

そこはゆるぎない事実であり、

「自分に責任はない、ということが

事実であるように絶対に

しなくてはならない」

というミッションのようなものです。