モラハラは、無自覚で行われる

モラハラは無自覚で行われます。

 

ただしこれは、

「ついうっかり発言したことが

モラハラになってしまっている」

という意味ではありません。

 

そういう場合には、

「それちょっと言い過ぎじゃない?」

と第三者に言われて気がつくでしょう。

 

モラハラというものは、

「それ言い過ぎですよ」と言われようと

「あなたのやっているそれはモラハラですよ」

と言われようと、

どれだけ自分の発言で相手がボロボロに

なってしまっていようと、

 

自覚できません。

病的に自覚できない、と言ったほうが

正確な表現になるでしょう。

 

それがモラルハラスメントというものです。

 

つまり、

自覚できないように

そもそもなっているのです。

自覚する能力がないのです。

それが、自己愛性人格障害ですから。

 

ついうっかり、

というレベルの話ではありませんから、

「あっ、自分が言っていることは

人を傷つけているかもな」

と自制できる、

内省できる人はそもそも

自己愛性人格障害者ではありません。

 

 

自分が正義であり、

それは疑いようもない事実で、

世の中はバカばかりで、

自分の周りも足を引っ張るしか

脳のない人間。

 

自分だけが他人に情けをもち、

いろいろと他人のために尽くしては

裏切られてしまう存在。

 

根拠もなく、

そう思い込んでいるのは

自己愛性人格障害者といえるでしょう。

 

つまり彼らは自分を振り返ることなど

できないのです。

自分に一貫した考えがあるわけでもないので、

そもそも振り返るものがありません。

刹那的に生きているので、

その場その場で何をどう答えたかも

覚えていないことだってあります。

 

自覚せず、それらを自動的に

反射的に行ってしまうのですから、

内省しようにもできないのです。