マウンティングをやめられない人種

「マウンティング」という言葉がありますが、

もともとは霊長類が自分の優位性を示すために

相手に乗りかかる、というような行為をさします。

 

このマウンティングという言葉が

一般に浸透しているのは、

人間社会においてもこの「マウンティング」的

行為により

「自分が優位に立っているんだぞ」と

知らしめてくるような人間がいるからですね。

 

それを不快に感じる人たちが一定数いて、

そういう人たちがこの

「マウンティング」という言葉を引用して

広まっていったのだと

思います。

 

そして自己愛性人格障害者ですが、

この「マウンティング」をやめられない

人たちともいえます。

ただ自己愛性人格障害者の場合、

「優位に立っているんだぞ」と知らしめると

いうよりも、

前提条件として

「自分が優位に立っているのが当たり前」

だと思っていますから、

そこから話を進めてきたりします。

 

逆に「自分が優位に立っているのが

当たり前」ですから、

それが危うくなる場合・・・たとえば

話の中に

「こういう仕事に就いているんです」

と自分がなれなかった職業に就いていたり

する場合や

自分よりも立場が上の場合、

それでもマウンティングにて

自分が優位に立てる、立たなくてはと思ったら、

その相手の職業について徐々に蔑むような

発言をしたり、

その上の立場よりも自分の立場のほうが

圧倒的に動けるとかその立場は意味がないとか、

そういうことばかり話すこともあります。

 

このマウンティングというのは

自己愛性人格障害者にとっては、

ごくごく自然な行為です。

自己愛性人格障害者はそういう風に

自己愛を満たして生きていかなくてはならないため、

 

むしろその発言が不愉快だとか、

そういうことを言ってくる人間を逆に

自分に対して嫌がらせをしたいだけだとか、

自分の能力がうらやましくてひがんでいる

だけだとか、

そういう捉え方しかしません。

 

自分のマウンティングにより、

他人の自尊心を傷つけているなど

思いもよりませんし実感することすら

できないのです。