恨みのもと
自己愛性人格障害者は、
そもそもターゲットを恨んでいるというよりは、
自分自身を恨んでいて、
なおかつ自分にここまでの劣等感を植え付けた
親や監護者を恨んでいます。
その憎しみは、しばしばターゲットに対して向けられたり、
ターゲットに自分の親への憎悪の念を
口に出したりもします。
そして自分は無価値である、というような
言い方をしたり、まるで自傷行為のような
生活の荒れ方が見られることもあります。
それらの憎悪の念を
自分に向けることもできず、かといって親に
そのまま向けることも難しい場合が大半なので、
向けやすいターゲットに向ける、というだけです。
しかしそれだとただ単に八つ当たりになったり
してしまうので、
何かと理由をつけてターゲットを恨んだり攻撃しようとします。
最初に「攻撃したい」「恨みたい」という欲があって、
そのうえでもっともらしい理由をつけているだけです。
自己愛性人格障害者は
その自覚がないので、お前がそうするから怒っているのだ、
だから恨みを募らせるんだという言い方をするので
ややこしいのですが、
実際に理由はなんでもいいのですから
些細なことでも取り上げて批判の材料にしようとします。
ターゲットはそれを真に受けて、
自分自身が悪いことをして
恨まれているのだという錯覚に陥りやすいのです。