モラハラ加害者の「優しい言葉」

モラハラに関してよく誤解されているのは、

モラハラとは自分へのストレスや責任を軽減させるために

行う心のシステムのことであるので、

特定の行動や目に見えた悪意などに限りません。

 

自己愛性人格障害者のターゲットへ向けてかける優しい言葉も

結局のところ、目に見えた悪意はありませんが

「相手を支配しコントロールするためのもの」でしかありません。

 

ですから、「愛しているよ」とも普通に言いますし、

「荷物もってあげるよ」

「いつも心配しているんだよ」

「何かきついことがあったらいつでも言うんだよ」と

言ったりもします。

 

そう、そこだけ見れば、まったく問題のない

普通の思いやりにあふれる人間のようにみえるのです。

まるでサイコパスなんて言葉とは無縁のように。

言葉だけ見ればとても常識人のようにも感じます。

 

ところが、その言葉とはまるで真逆の行動をとることが

多いのが特徴です。

愛しているとは思えないほどの暴言を吐いたり、

お前自体が自分の人生のお荷物だというような表現をしたり、

いつも心配をかける人間だから信用できないと言ったり、

不安を吐露すると自分のほうがもっと大変なのだと嘯いたり。

 

優しい言葉とは裏腹に、

行動で示してはくれません。なぜなら、人の負担を実際に

ねぎらったりするほどの精神的余裕はないからです。

それよりもまず、自分のほうをねぎらってもらわなくては

困ります。

 

しかしこの優しい言葉に惑わされるのもまた

被害者の特徴ともいえるでしょう。