ストレスを回避しようとすると、ストレスがたまる

人間というのはストレスをやわらげよう、

回避しようとするシステムが備わっています。

それが防衛機制です。

 

防衛機制が過度になると、「モラハラ」という

状況を生み出します。

 

自分を守りつつも、相手を攻撃しなくては

ならないからです。

自分(の優位性や正義)を守るからこそ、相手(の劣位性や

悪)を主張しなくてはならなくなる、

ということでもあります。

 

ところで、このストレス回避というのは

ものすごく人間にとって

ストレスを生みます。

ストレス回避がストレスを生む、という

かなり矛盾した言葉になるようですが、

 

ストレス(と思い込んでいることや問題)を

避けようとしたり誤魔化そうとしたり

うまく目をそらそうとすること自体が

ストレスになるという意味です。

 

実際に、強烈にストレスがたまると

思っているときというのは、

その問題から必死に逃げることに執着しているとき、

ストレスをなくそうと躍起になっているとき

ともいえます。

 

自己愛性人格障害者というのは

ストレス(問題)回避の達人ともいえます。

ところがその自己愛性人格障害者は幸せそうには

決してみえませんし、実際に幸せという感覚もよくわかりません。

安心とか、安全とか、安らぎとかそういったものも

理解できませんし、

その攻撃欲はいつまで経っても落ち着くことがありません。

それは、ストレス回避に躍起になっているせいで

それ自体がストレスを生んでいることに

気が付かないからです。

 

「ストレスを消したい」

「ストレスを感じないような生活をしたい」

ということに執着し必死になっているときというのは、

いくらストレス解消をしようとしても

ストレスがどんどんたまる一方でしょう。