劣等感が強くなると、罪悪感も強くなる

基本的に、

自己評価が低い・つまり劣等感が強い人というのは

罪悪感も強く感じるようになります。

 

劣等感が強ければ強いほど、

「自分があのときこうしたから」

「あのときこうしなかったから」

というような考えばかりが頭の中から離れなくなったり、

さらに強くなると

「自分が生きていること自体が罪なのだ」と

考えるようになります。

 

そうなると、防衛機制はどんどん働いて

辛いという気持ちを「とにかく耐えればいい、

耐えるしかない」と抑圧するようになったり、

どう考えても自分の失態を他人のせいだ、

自分のせいではない、

あるいは環境のせいだとなすりつける思考が定着したりして

余計に自分には価値がないと考えるしかなくなります。

 

そして罪悪感が強くなるということは

「自分は罪人だ」と思うことで

何かから逃れようとしていることもよくあります。

 

自分に与えられた課題を、

自己評価を低くすることで

「最初から自分に価値などないのだから、

出来るかどうかなんて期待しない」ことで

自分が期待することでできなかったときの

落差をなくそうとするのです。

 

「自分なんか愛されるはずがない。やっぱり

振られようとしているじゃないか」

「自分みたいな人間が、こんないい人と付き合っているなんて

可哀そうでしょうがない」

という心理も、

そもそも恋に溺れて期待しすぎてその反動を

受け止めるよりも、

最初から「好かれるはずがない」と思っていたほうが

振られた時のショックを回避できるという

心の表れからです。