共感能力の低さが、油断を生む

自己愛性人格障害者の

共感性のなさというのは、モラハラ思考ゆえの副産物でも

ありながら、被害者が逃げ出すことができる

自己愛性人格障害者の盲点・弱点の一つでもあります。

 

共感性というのは、読心術というわけではありませんが

人の心を予測したり、慮る能力ともいえます。

 

つまり、自分がこうしたら相手はこう思うだろう。

相手がこういう状況に陥ったときは、こう感じるだろうし

こうするだろう。

という一つの予測でもあるということです。

 

自己愛性人格障害者はこの共感能力が極端に低く、

麻痺しているような状態に陥っています。

そしてこれが、いつまでもブレーキのかからない暴走状態を生み出し、

「ここまで言ったら、相手はとんでもなく傷つくであろう」

という漠然とした感情はありながらも可哀そうだとか

かなり苦しいであろうという共感はないまま、

いつまでも被害者を追い込みます。

 

なので共感能力の低さというのは、罪悪感のなさと同じくらいに

自己愛性人格障害者の攻撃性の強さに拍車をかけるものです。

 

ところがこの共感性の低さというのは、

「相手が逃げ出したいほど辛い」という気持ちさえも

推し量ることができなくなるため、

相手の逃げ出したいという気持ちを考えることができず、

油断します。

 

逃げ出す準備さえ知られなければ、

これくらい言っても逃げ出さないだろう、

自分の支配下から逃れられないだろう、

と考えるのが自己愛性人格障害者なのです。

 

つまり、共感性の低さというのは、

ターゲットの辛さが分からず彼ら自身の首を絞める要因の

一つともいえます。

もちろん、ターゲットが逃げ出したところで

それはターゲットが結婚や交際に責任が持てない

無責任な人間なので成敗するために

追いつめたり(ストーキング)、

新しいターゲットを見つければ

済む話なのですが。