どこまでも我慢する被害者

自己愛性人格障害者の

ターゲットになるひとというのは、

我慢が得意です。

 

ひたすら堪え忍ぶことが

事態を打開する道だと

信じている人さえいます。

 

自己愛性人格障害者と絶縁する手間よりも、

家出を画策するよりも、

そっちの方が被害者にとっては

ましだからです。

 

逆に、我慢するほか道はない、

と考えている人たちです。

 

あわよくば逃げ出したいと考えていても、

逃げ出した時の心労や

他人に迷惑をかけることへの

罪悪感に頭が支配されてしまい、

いずれ逃げ出すことさえ

考えなくなります。

 

そして我慢することすら

疲れてしまったら、

「もう考えないようにしよう」

「前向きに、生きなくては」と

自らを鼓舞します。

 

これを抑圧といいますが、

被害者はこれが大の得意です。

 

臭いものにはフタをしろ、

ということです。

 

フタをすれば臭いはわかりません。

 

ですが自分の感情を無理やり

押し込めてフタを閉めているのですから、

感情というのは勝手に溢れだそうとして

しまいます。

 

そして、訳もわからず

体調不良になったり

動悸がしたり

眠れなくなったりするわけです。

 

そうしてターゲットは思っている以上に

精神的ダメージを負い続けているのです。

しかし抑圧を続ければ、

いずれその抑圧した感情に

自分自身を食われてしまうことになるでしょう。